kigi's Book Diary

本の感想ブログ

◆「時間の習俗」松本清張

「時間の習俗」松本清張アップ。

2月になって5冊の本を読んだんだけど、
感想を書いたのはやっと2冊目。
他の3冊はどれもはじめて読む作家さんだったんだけど、
なんというか合わなかった。
新しいお気に入り作家さんを見つけるのも難しい。
 


最初から最後まで徹底的にアリバイ崩し。他の要素は何もなし。
松本清張もこういう作品を書くのかと思ったけど、
「点と線」の流れで考えれば当然か。
私としては「点と線」より、はるかに面白かった。

事件は神奈川県の相模湖畔で起こる。
運送業の業界紙の社長が殺されたのだが、重要容疑者はその時刻、北九州の門司で和布刈神事を参観し、その様子を撮影していた。
北九州にいた人間が、どうやって相模湖で人を殺すことが出来たのか?
どうやって和布刈神事をフィルムに収めることが出来たのか?
これがメインのアリバイトリック。

昭和36~37年にかけて雑誌「旅」に連載されたものなので、内容が古いのは仕方ないが、トリックに関係する事情も今とはまったく違う。
そういう意味では、推理するのは不可能と言えるかもしれない。
ただ、当時の事情をよく覚えている人なら、わかるかもしれないが。

それでも鉄壁と思える写真のアリバイ、容疑者の不可思議な行動は最後まで謎解きの緊張感を持続させ読者をひきつける。

事件の捜査に当たるのは「点と線」と同じ三原警部補と鳥飼刑事。
あいかわらず勘と思い込みに頼ってるところは同じですが、こちらの方が推理もトリックもずっと緻密に組み立てられています。
動機は物足りないですが、それはアリバイ崩しでは問わない約束(笑)

この作品で和布刈神事が全国的に有名になったんですよね。
今では和布刈神社の境内に時間の習俗の石碑が建っているそうです。
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