kigi's Book Diary

本の感想ブログ

◆「時計を忘れて森へ行こう」光原百合

「時計を忘れて森へ行こう」(光原百合)アップ。

事件はひとつも起こりません。
それどころか、悪人も悪意も登場しない。
それなのに悲劇は起こり、人は傷つく。
人間て大事な人がいると、どうしても考えすぎてしまうのよね。
 


日本人はやっぱり言葉を信用していないのかな?
自分の感情や考えを言葉で説明することを省略することが多いし、
また他人の行動や言葉に説明を求めることもしない。
ここに登場する人たちもそう。
1話に出てくるのは、突然女生徒を殴った高校教師。
殴られた生徒は明るくてまじめなクラスの人気者。
殴った教師も生徒に信頼されている優秀な教師。
ではなぜ殴ったのかということが謎となる。
つまり、この教師が殴った理由をすぐに説明していれば、この小説は書かれる必要がない(笑)

2話目は結婚式の直前に婚約者を交通事故で亡くした青年の話。
青年は悲しみにくれるが、それと同時に自分に内緒で旅に出て事故に遭った婚約者の行動に不審を持ち苦しむ。
これも、婚約者が事前に旅に出る理由を話していれば、事故の悲劇はあっても
ミステリーにはならない。

3話目は突然食べ物を受け付けなくなった女性の話。
彼女もまた自分の心をだましながら暮らしていた。

3つの謎はすべて人の心の奥に隠された謎。
こういうものを溜め込んでしまうから、人間関係がややこしくなりやすいのよね~(^^;)

人がもっとしゃべってしゃべってしゃべりまくれば、森へ行かなくても癒されるようになるのかもしれない。

ところで、この中に出てくるシークという森林保護団体は、清里にあるキープという実在の団体がモデルだそうですが、行ったことあるような気もする。
キープのサイトには、キャンプのゲストとして「やまね工房」さんのリンクもありました。

スポンサーサイト
  1. 国内作家・ま行
  2. / トラックバック:0
  3. / コメント:0


 管理者にだけ表示を許可する
 

プロフィール

メールフォーム

名前:
メール:
件名:
本文:

カウンター

ブロとも申請フォーム

« 2017 02  »
SUN MON TUE WED THU FRI SAT
- - - 1 2 3 4
5 6 7 8 9 10 11
12 13 14 15 16 17 18
19 20 21 22 23 24 25
26 27 28 - - - -

ブログ内検索

月別アーカイブ

02  01  11  10  09  08  07  06  05  02  01  07  06  04  03  02  02  08  07  04  03  01  12  10  09  07  05  03  02  01  12  11  10  09  02  01  12  11  10  09  07  06  05  04  03  02  01  12  11  10  09  08  07  06  05  04  03  02  01  12  11  10  09  08  07  06  05  04  03  02  01  12  11  10  09  08  07  06  05  04  03  02  01  12  11  10  09  08  07  06  05  04  03  02  01  12  11  10 

フリーエリア

Yahoo!ボットチェッカー
Googleボットチェッカー
MSNボットチェッカー