kigi's Book Diary

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◆「死亡推定時刻」朔立木

「死亡推定時刻」 朔立木

shortさんのサイトで知って興味を持って読んでみました。

まさにドキュメンタリーのような緊張感のある作品。
全体の筋書きは架空のものだが細部は現実にあったことらしい(あとがきより)。

資産家の娘が誘拐され身代金1億円が要求される。母親が現金を持って受け渡しに向かうが、警察の判断ミスで失敗。その後犯人からの要求は途絶え、娘の遺体が発見される。警察の捜査で遺体発見現場にいたと思われる地元のチンピラ、小林昭二が逮捕された。

誘拐ドラマかと思って読み始めたのですが、テーマは冤罪。
それも冤罪を如何に晴らすかではなく、冤罪が如何に発生するかを描いている。

しかし、あえて言ってしまえば悪人は出てこない。
小林昭二の悲劇は、この事件に関係した人間がすべて凡人であったということかもしれない。刑事も裁判官も、弁護士ですら彼らにとって大切なのは真実の追求ではなく、組織、保身、プライドを守ること。彼らにとっては捜査も裁判も事務的に進む日常の仕事でしかない。

その他の関係者も先入観にしばられて身動きできない。
娘を誘拐された母親でさえ、自分を守るために嘘をついてしまう。
そんな人々の自分を守ろうとする視野の狭さで犯人が作り上げられる。

大きな事故は小さなミスや故障が重なって起こるということが言われる。
だからどんな小さなミスや故障も見過ごしてはいけないと。
冤罪も、一人の人間の悪意などで発生するのではなく、
単に簡単に仕事を済ませたいふつうの人達の怠惰で起こるのかもしれないですね。



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