kigi's Book Diary

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  • 2017_11

「失踪当時の服装は」 ヒラリー・ウォー

1952年発表作品の新訳。原題は「Last Seen Wearing」



帯にある宮部みゆきさんのコメント
「捜査小説とはこういうものだ」という手本のような傑作。
まさにその通りに、推理小説ではなくて警察小説。

一般のミステリーでは、いかに読者を驚かせるか騙すかが焦点になっているけど、
そういう意味の意外性は狙ってない。
謎も解決も実にストレートな事件。

発端は女子大生の失踪。
大学の寮に暮らすミッチェルは午前中の授業から戻ったのち、
体調不良を理由に昼食には出かけなかった。
しかし食事を終えたルームメイトが部屋に戻ると
ミッチェルの姿はなく、夜になっても戻らなかった。

通報を受けた警察は捜査を開始。
目撃者探し、駅や銀行、病院への聞き込みなど、
考えられる可能性を1つ1つ消していく。

「キドリントンから消えた娘」の捜査が迷路なら、
こちらは100m走のように一直線。

本当に地道な捜査で証拠を集めていくところは、
よく面倒にならないなと感心してしまうくらい。
まあ仕事だから当然なんだけど。

あと、なんといっても一番気に入ったのは
「警察官からみの脇筋は一切なし」というところ。
だから緊張感が持続するんですよね。

ちょっと続けて読んでみたい作家です。
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