kigi's Book Diary

本の感想ブログ

「悪魔はすぐそこに」 D・M・ディヴァイン

面白かった~!
まだこんなにすごい作家が埋もれていたんですね。
1966年の作品ですが、翻訳されたのは2007年。
私には「ウォリス家の殺人」より、こちらの方が好みでした。



事件は、大学内のスキャンダルに関係する連続殺人。
ハードゲート大学のハクストン博士は横領の疑いで大学を逐われそうになっていた。
しかし博士は大学で過去に起こったあるスキャンダル事件の真相に関する証拠を握っていると言い、自分を追い出せば、その証拠が明るみに出ると脅していた。
そんな折、大学の書類を調べていた事務職員が襲われ、さらにハクストンは自宅で
ガス中毒死する。


現在起こっている事件の謎が解明されるごとに、過去の事件の謎が深まる、
8年前に何があったのかという興味と、失われた書簡を探すという宝探しの要素、
謎を解いて扉を開けると、また次の扉が現れるというようなゲーム的面白さがありました。

不満と言えば、捜査や探偵役の推理が偏っていること、
警察は真相からほど遠い仮説を追うばかりで、肝心な証拠が何も見つからないこと、
わかりきった確認を後回しにしていることなんどですね。

続きはネタバレ

 


倒叙物(というのも最後まで読み終わってわかるわけですが)と
探偵役の調査が交互に描かれる複雑な構成。

手紙を焼いた母について「僕をかばうためだろう」と言ったのは真実だったわけですね。
でも衝突を避け真実から目をそらすのががピーターの性格だと思っているから、
ピーターの発言こそが誰かをかばっていると思ってしまう。上手い。

でも、せっかく遠くまで重要な証拠となる書類を捜しに来たのに、
翌日に延ばすところはかなりあやしいと思ってしまいましたが。
まして嫌疑がかかっているのは婚約者。
ふつうなら一刻も早く読みたいと思うはず。

ヴェラについては、調査書類が残されてるのに調べようとしない警察はおかしい。



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テーマ : 推理小説・ミステリー    ジャンル : 本・雑誌
  1. D.M.ディヴァイン
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