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  • 2017_06

「最上階の殺人」 アントニイ・バークリー

おお~これは爽快。見事な騙しの技に拍手アップロードファイル



マンションの最上階に住む老婦人が殺され、現金が入っていた小箱が盗まれる。
室内は荒らされ、窓からはロープが下ろされていて、
マンションの塀を越えて逃げる怪しい男が目撃されていた。
警察は単純な強盗殺人事件として強盗常習犯をリストアップする。

一方、事件現場の捜査を見学していたロジャー・シェリンガムは、
残された証拠の矛盾から独自の推理を展開する。

1つ1つの事実と証言をもとに、仮定と可能性を追求し、それによってある仮説に至る。
そこから矛盾する事実を排除して、新たな仮説を作る。
それの繰り返しで事件を吟味、ついに至った1つの結論。

それは読者が事件直後から密かに抱いていた疑いと一致する。
さすがの名推理・・・


ということですが、これは賛否がある小説のようですね。

推理小説というのはなにか?
言うまでもなく警察の捜査とは別のもの。
警察は事件の真相を究明し、犯人を捕まえることが目的。

推理小説は推理の過程を楽しむもの。
騙される快感を味わうものと定義すれば、これほど見事な騙しはなかなかない。
そういう意味では、この小説はまさにロジックの遊び。

まじめな刑事が深刻な事件を解決するような小説を好む方には、
あまりお薦めできない小説。
推理パズル的なものが好きな方には楽しめると思います。

以下はネタバレ注意。
 

これだけ見事に組み立てた論理なのに、結論が間違いって面白い!
犯行時間の錯誤だけが正解で、犯人は警察がマークしてた常習犯でしたって、
そんな結末ありですか(笑)

ほとんどの読者は、まずステラを疑うんじゃないでしょうか。
遺産相続人でありながら相続を拒否するところもわざとらしいし、
亡くなった叔母とは関わりたくないと言いながら、
フラットの掃除を早々に、しかも自ら始める。
捜査に関係しているらしい作家の秘書に就職。など、疑う要素はたくさんある。

ただ難点は、本人の性格がどう考えても犯人らしくない。
およそ犯罪など行いそうもないタイプ。
これは引っかけなのか?、それともヒントなのか?ずっと悩んでました。

そして第十八章・・・
やっぱり、と思う反面、それじゃ中学生が考える構成だよという疑念も浮かぶ。

結果は、あの解決。
論理と騙しの面白さ全開でした。

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テーマ : 推理小説・ミステリー    ジャンル : 本・雑誌
  1. アントニイ・バークリー
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