kigi's Book Diary

本の感想ブログ

「新参者」 東野圭吾

東野さんは、しばらくパスしたいという状態だったんだけど、申し訳なかった。
やっぱり上手いわ~



加賀恭一郎シリーズだから、もちろん現代の殺人事件の捜査だけど、
全体的には捕り物帳のような人情話が中心。

事件の舞台になっているのが小伝馬町とか人形町とか江戸の下町ということもあって、
宮部さんの茂七シリーズを思い出してしまいました。

宮部作品と違うのは、どこまでもいい話で終わるところかな。
宮部作品は表面的には優しい暖かい話に見えて、
底の底に人の世の冷酷さや残酷さが見えて、ひやっとするところがあるから。

事件は小伝馬町のマンションで一人暮らしの45歳の女性が絞殺されたというもの。
その部屋にあった証拠の品、殺された女性の関係者について、
それぞれ聞き込みをしていくのだけど、それが1つづつの章に分かれて語られます。

どれもそれほど目新しいエピソードではないし、
朝のテレビ小説みたいなところはあるんだけど、
なにより話の持って行き方が上手いから、ついホロリ。

人情話が中心でも、それぞれの品物が事件の真相にどう関わってくるのかという
謎解きの楽しみもありますよ。

続きはちょっとネタバレ

 
各章は
「煎餅屋の娘」「料亭の小僧」「瀬戸物屋の嫁」「時計屋の犬」「洋菓子屋の店員」
「翻訳家の友」「清掃屋の社長」「民芸品屋の客」「日本橋の刑事」



「瀬戸物屋の嫁」の嫁姑のケンカが、実の母娘のようだと思っていたら、あの結末。
価値観が違うだけで、素の人間がひねくれてるわけじゃないところがいいよね。

「時計屋の犬」と「清掃屋の社長」の秘書の話は予想がつく展開。

そんな中であまり同情したくないのが第八章の一家だったけど、
やっぱりという結末でしたね。

殺された女性も、そういう理由で離婚を考えていたなら、
もっと前からしっかり準備していればよかったのに。
翻訳家の友達が気の毒でしかたなかったです。

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テーマ : 推理小説・ミステリー    ジャンル : 本・雑誌
  1. 国内作家・は行
  2. / トラックバック:0
  3. / コメント:2

  1. 2009/09/24(木) 15:00:04 |
  2. URL |
  3. ちゃいむ
  4. [ 編集 ]
おっ、早いねー。
私は昨日初めて、平積みされてるのを見たところ。
なのでネタバレは見ずにおきましょう(笑
加賀さんに会えるの楽しみ。
茂七シリーズも好きだよ。
でも何かドラマを観てから、高橋英樹さんのイメージが;^^

  1. 2009/09/24(木) 17:34:31 |
  2. URL |
  3. kigi
  4. [ 編集 ]
ちゃいむさん

うちでは連休の楽しみに買ったんだけど、最終日にやっと読み終わりました。
やっぱり下町人情ものは上手いと思ったわ。

そういえば加賀さんはドラマには登場してないのかな。
東野さんのOKが出ないのかしらね。
ガリレオ先生よりキャストは選びやすい気がするけど・・・。


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