kigi's Book Diary

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  • 2017_10

「動く指」 アガサ・クリスティ

事件らしい事件は起こらず、ひたすら村の暮らしが語られるので、
高校時代に読んだ時は途中で投げ出した本。

でも今になって読むと、村人の心理描写が人間の本質を突いている上に、
またそれがミスディレクションとして作用しているところが見事で、引き込まれて読んでしまいました。

一応ミス・マープルものとなっていますが、ミス・マープルはほとんど登場しません。
完全に脇役です。

動く指 (クリスティー文庫)動く指 (クリスティー文庫)
(2004/04/16)
アガサ・クリスティー

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舞台はロンドン近郊の小さな村。
そこへロンドンから移住してきた若い兄妹が事件を推理する主役。
兄の怪我のリハビリのためにしばらく田舎暮らしをすることになり、
世話をするために妹も付いてきたわけですが、
慣れない村の暮らしを始めた二人のもとに届いたのが中傷の手紙。

その内容は、実は二人は兄妹ではないということ。
現代の感覚では、それがどうした?と思ってしまうけど、
当時は血縁関係のない若い男女が同居してることはスキャンダルなんですね。

ふたりは新参者に対する嫌がらせかと思い、無視していたのですが、
中傷の手紙は村のほとんどの人に送りつけられていたことがわかります。

良心のある人々は兄妹と同じように黙殺していたのですが、
手紙の内容を深刻に考える人間もいて、ついに自殺者が出てしまう。
そこで単なる嫌がらせは事件になり、手紙を送った人物探しが始まります。

その手紙にはいくつかの特徴があったわけですが、
もっとも不思議なことは中傷の内容が的外れなものばかりだということ。
指摘されているスキャンダルはどれもありえないことばかり。
だからそれまでも信じる人間はいなかったのですね。

村には当然、本当のスキャンダルの噂もあるのですが、
なぜかそういう人物には手紙は送られていない。

それこそが最大の謎であり、解決のヒントでもあった。

シンデレラストーリーもあります。
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テーマ : 推理小説・ミステリー    ジャンル : 本・雑誌
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