kigi's Book Diary

本の感想ブログ

◆「最後の願い」光原百合

一見謎には見えないような謎解きで、
とても読みやすくて読後感もいい小説でした。
たまには新しい作家さんも読まなくてはね(^^;)

この作家さんも、実ははじめて読む。
ミステリーに殺伐を求めてしまう私としては(笑)、
詩や絵本を書いているというプロフィールで、つい敬遠してました。
それを今回読む気になったのは、心境の変化か?ネタ切れか?(笑)
でもまあ、本好きとしては先入観にとらわれてばかりではいけないですからね。

もちろんこの作品にも凶悪な犯罪や不可思議なトリックは出てきません。
言わば心理謎解き。

全体の構成は連作短編集になっています。
度会恭平は劇団を立ち上げようとメンバー探しをしている役者兼演出家。
彼は自分が一目置けるような人間でないと一緒に仕事をする気になれない。
そんな度会が見込んだ、なかなか個性的なメンバーたち。
その役者&スタッフ一人ひとりにまつわる、 ちょっと不可解なエピソードが
1編づつ語られます。

たとえば、
知らない女性からいきなり「あなたは私の恋人です」とかかってきた電話。
または、昭和初期に建てられた美しい洋館で起こった、ある悲劇。

人間は自分が見たり聞いたりした出来事を、ただひとつの真実であると思い込む。
でも別の視点から見てみれば、違う真相が隠されていることもある。
1つ1つのエピソードはありがちな話でもあるけど、全体を貫く1つの謎と
劇団のメンバーのキャラクターの魅力で、とても雰囲気のいい小説になっています。
謎解きに挑戦するというよりも、午後のお茶と共に楽しむ小説(^^)

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  1. 国内作家・や行
  2. / トラックバック:0
  3. / コメント:2

  1. 2005/12/01(木) 20:24:26 |
  2. URL |
  3. ちゃいむ
  4. [ 編集 ]
光原百合さん好きですよん。
「遠い約束」とか読んだよ。
「時計を忘れて森へ行こう」がイチオシかなー。
でもまだ「最後の願い」は読んでいないので、楽しみ。

>新しい作家さん
なかなか開拓できないよねー。本屋では、見た目とか帯とか文庫なら裏表紙のあらすじとかで選んじゃうので、はずれることもあるし(笑

◆ちゃいむさん

  1. 2005/12/01(木) 23:28:03 |
  2. URL |
  3. kigi
  4. [ 編集 ]
今まで、どっちかというとトリック派だったからね。
こういう謎解きはあまり読んでなかったけど、とてもいい作品でした。
「最後の」は、さださんの歌から始まるから、ちゃいむさん向きかもよ(^^)
ただ歌詞の解釈には異論があるかもしれないけど。

>新しい作家さん
とにかく新聞や雑誌の書評に乗せられるとハズレが多いことはたしか(笑)
今はブログを見て選ぶことが多いかな。
ストレートな意見が読めるから面白いよね。

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