kigi's Book Diary

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  • 2017_06

「汝の名」  明野照葉

なんともうっとうしい女たちの話です。
主人公は同居している30代半ばの女二人のなのですが、
二人が二人とも、女として勝ち組か負け組かという判断基準しか持っていない。



二人のうち一人は都心のマンションに住み会社を経営する、
自分は勝ち組と思ってる女性、
もう一人は彼女に生活を依存する引きこもりの負け組女性。
立場は違いますが、考えていることは同じ。

・女として勝ち組になること
・人生は勝つか負けるかの勝負
・負け組のままでは終わらない

では彼女らの考える勝ちとはなにか。
金、仕事、社会的な地位、恵まれた暮らし、恋、情事、見た目の美しさ、
そして、それらすべてに対する他人の羨望。

条件に結婚が入っていないところは現代的なのかな。
社会的な地位や恵まれた暮らしも夫に依存してものであっては、
女として勝ったことにはならない。自分の力で勝ち取ってこそ価値がある。

そういうところは潔くて同感できますが、最初から最後まで勝つか負けるかということしか
書いてないので、読んでるほうが疲れます。

もうひとつ彼女らがこだわるのが本物と偽物。
ブランド品から男まで偽物には価値がないということ。
では彼女たちが持っているものがすべて本物かというと、そうでもないんですよね。

ここまで勝ち負けだけを考えて生きていれば、どこかで破綻が来るのは当然だけど、
その崩壊が中途半端なところがもの足りなかったです。
もっと突き抜けた破滅を描いた小説もありますしね。
復讐もチマチマしてる(笑)

そしてラストですが、そんなところで終わっていいのか?と不満が残りました。
要するに二人とも凡人です。

続きは結末に言及しています。
 
ネタバレと言うわけではないけど、結末について書いているので隠しますね。


あれだけ自分の力で勝ち組になると言いながら、結局は玉の輿。

小説の中でも書かれているけど、彼女たちの勝ち組女性像というのは、
いつも誰かの真似でしかない。
理想像も女性雑誌かトレンディドラマに登場するキャリア女性そのまま。
自分で考えた生き方じゃないのよね。

そして次は恋人に提示された生き方に乗ってしまう。
本当に、何がしたいんだろうという人生ですね。
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テーマ : 読んだ本。    ジャンル : 本・雑誌
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