kigi's Book Diary

本の感想ブログ

「パディントン発4時50分」 アガサ・クリスティ

最初に読んだのは高校生の頃。
当時ダイアグラムミステリーにハマっていて、これもタイトルから時刻表トリックだと
思い込んで読んだら、お屋敷ものだったので、がっかりした記憶があります(^^;)
今、再読してみると、それなりに鉄道っぽい要素もあるし、面白い作品でした。



ミス・マープルの友人マギリカディ夫人は、ロンドン発の汽車の窓から、
並走する汽車の中で行われた殺人を目撃する。
驚いた夫人は車掌や駅長に通報したが、汽車の中はもちろん、
沿線からも死体は発見されず、事件にはならなかった。

だがミス・マープルだけは事件の発生を信じた。
それはマギリカディ夫人が空想などするはずのない性格ということ知っていたから。

警察の捜査でも死体が発見されないとなれば、独自に死体を捜さねばならない。
ミス・マープルは、パディントン発4時50分の汽車と併走する可能性のある汽車を
探し出し、自らその汽車に乗って殺人を目撃する可能性を探し、1つの結論に至る。

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この導入部の意外性と、ミス・マープルの推理が見事。
2時間ドラマ風にいえば「疾走する汽車から死体が消えた」「死体なき殺人」。
でも実は「家政婦は見た」(笑)
その後の展開は意外な方向へ進みます。

ここでミス・マープルの出番かと思ったら、
潜入するのは、ミス・マープルが雇った家政婦ルーシー・アイルズバロウ。
彼女がまた特別有能な家政婦で、お屋敷での死体探しとなります。

しかもこの家政婦さん、有能な上に若くて美人。
素晴らしい料理に男どもが次々に陥落していくところも面白いです(笑)
こんなに有能な家政婦さんがいたらいいと思うけど、高給なのよね。

犯人探しである前に被害者探しでもあるわけで、
被害者が特定できないのだから、犯人探しが難航するのは仕方ない。
それは読む方も同じ。
あれこれ推理したけど、最後まで翻弄されました(^^;)

そういえば、この小説の中では甥レイモンドの次男が成人してるらしい。
つい先日「火曜クラブ」を読んだばかりなので、なんか不思議な感じです。

続きはちょっとだけネタバレ
 

動機が遺産相続に関連するのはわかるけど、
そのことと、一族の誰にも身元が特定できないような女性を殺すことが結びつかない。

考えれば兄弟たちは相続の権利はある。
後は相続する額が増えるか減るかということ。

そう考えると、相続の権利がない人物の犯行ということになるけど、
読んでいる時は、なかなかそこまで考え付かなかったです。

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テーマ : 推理小説・ミステリー    ジャンル : 本・雑誌
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