kigi's Book Diary

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  • 2017_05

「ウォリス家の殺人」 D・M・ディヴァイン

本格もの。
タイトルから"お屋敷もの"かと思いましたけど、
ある家族の秘められた謎をめぐる殺人事件です。

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作家として成功して社会的名士になっているジョフリー・ウォリス。
彼の元に、長い間音信を絶っていた兄が訪ねてきた。
その兄が現れてからジョフリーの態度が一変。
なにか重大な問題に心を奪われているようだった。
そしてある日、決着をつけると言って兄の家を訪問し、
ジョフリーはそのまま姿を消した。大量の血痕を残して。
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緊迫の法的劇、嵐の夜の殺人、夜道のカーチェイスと、趣向も盛りだくさん。

ただトリックは驚くほど単純だし、犯人を見破るヒントもよくあるパターン。
まあ、そこは事件の謎を追うのが名探偵でも名警部でもなく歴史学者ということで
詰めが甘いのはしかたないところかもしれないけど、
警察も捜査してるわけだから、ちょっと裏づけ不足ですよね。

犯人が明かされた時に、肩透かしのように感じてしまうのは、
その捜査の杜撰さに納得できないところがあるからだと思います。

それではこの作品の特徴はなにかというと、それは犯人像の描き方。
これは意外性があります。

あとは全体の構成。
最初の4分の一くらいのところで、ほとんど事件は終わったような展開。
これから先は何が起こるのかと、充分期待させます。
ただ「それでいいのか警察として?」とも思ってしまいますが・・・

全体の感想としては、面白いけどインパクトがない、というところでしょうか。
ヒントはフェアです。

以下はネタバレです。
 

犯人のアリバイを作っていたのは時計を進めただけとは、
ちょっと驚きのトリック。

その矛盾に気付かせたのはクリケットのラストオーダーの時間。
これはわからないよね。
日本ならプロ野球の開始時間とかサザエさんが始まる時間とかでしょうか。

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テーマ : 推理小説・ミステリー    ジャンル : 本・雑誌
  1. D.M.ディヴァイン
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