kigi's Book Diary

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「白昼の悪魔」 アガサ・クリスティ

裏表紙のあらすじには「地中海の避暑地」と書いてあるけど、
舞台となるのはイギリス南西部の島にあるリゾートホテル。
映画化される時に地中海になってしまったらしいけど、
それではイメージがまったく変わりますね。登場人物を含めて。



「密輸船の島」という名のスマグラーズ島は、
潮が満ちると島に渡る橋が海中に没する半孤島。
その島に1つだけ建つ建物が、海賊旗という名の「ジョリー・ロジャー・ホテル」

夏の間、ここに滞在する客の中で殺人事件が起こる。
殺されたのは完璧な美しさで男を操る元女優アリーナ・マーシャル。
彼女をめぐる数多くのスキャンダルが動機の解明を難しくする。

最初はタイトルからイメージする内容とは違うストーリーだと思って読んでいたけど、
最後まで読むとタイトルの意味に納得。

一見無関係に思えるいくつかの事実が最後に1つの真相に収斂されるところが見事!
犯行現場に残されたハサミ、窓から投げ捨てられた空き瓶、
暖炉の燃えあと、風呂の水を流す音、
それぞれどういう意味があるのやら、ぜんぜん予想つかなかったものね~
あ、【洞窟の香りは意味深だった

殺人トリックより推理の過程を楽しむミステリー。
残念なのは解決に至る最大の証拠の提出が唐突だというところかな。

真相がわかってから、もう1度伏線を確認したくなること請け合い。
特に第1章の2節から始まるテラスでの雑談。
ただ滞在客を紹介するだけの会話かと思って適当に読んでたけど、
すでにこの雑談から伏線が盛りだくさん。
2度楽しめるミステリーです。

苦言といえば、ポアロのしゃべり方がガラ悪いのよね(笑)
2時間ドラマの頭脳派デカ(刑事)という感じで、地元の刑事たちと区別が付かない。
翻訳の文章がもっと上手ければ、
何度でも読みたいミステリーになったかもしれません。
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テーマ : 推理小説・ミステリー    ジャンル : 本・雑誌
  1. アガサ・クリスティ
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