kigi's Book Diary

本の感想ブログ

「聖域」 篠田節子

新興宗教を扱った作品ということで、なんとなく敬遠してたんだけど、
宗教というより日本人の死生観を使った作品ですね。


文芸誌の編集者である実藤は退職した同僚が残した荷物を整理するうちに、
その中から未完の原稿を見つける。
確認のため原稿に目を通した実藤は、その重厚な内容に魅入られてしまう。
編集者としての熱意をかき立てられた実藤は、作者を見つけて小説を完成させ、
出版することを考える。
しかし作者の行方は不明で、関係者も関わりにならないことを忠告する。


「聖域」というのは、この未完の小説のタイトルなのだけど、
これが私の苦手なタイプの小説でして、そこでまず挫折しそうになりました(^^;)
「聖域」の主人公である仏教僧の理想とする理念に共感できないんですよね。
むしろ対立するで東北の人々の現実的で厳しい概念の方がわかりやすい。
実藤や三木、篠原のウエットな感情に違和感を感じてしまいました。

神や仏は、あなたの心の中にいる、
あるいは、亡くなった人はあなたの心の中で生きている、
よく言われる言葉ですが、その言葉をどう捉えるか、
それをテーマにした作品なのかな・・・

この結末を虚無と取るか理性と取るか・・・
私には救いに読み取れましたが。

本題とは関係ない話なんですが、この小説の感想を検索したら、
ブログではなくてホームページが多くヒットしました。
文庫化されてからも11年経つ作品なのでそういう結果になったんでしょうが、
簡単に書けるブログと違ってホームページの書評は読み応えがありますね。

続きはネタバレでもないけどテーマに関係することなので隠します。
 

死んだら無に帰して何も残らないって救われる気がするけど、
日本人は魂が残る思想の方が救われるんでしょうね~
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