kigi's Book Diary

本の感想ブログ

「ダイイング・アイ」 東野圭吾

1999年に「小説宝石」に連載されたものを単行本化。
面白いことは面白い。ただ、すご~く面白いというわけではないです。



ガリレオシリーズがドラマになるとはまったく予想も出来なかったけど、
こちらはそのまま2時間ドラマになるような話。

冒頭は交通事故のシーン。
車に撥ね飛ばされた被害者の視点から描く描写がやや際物めいてますが、
その体に受ける衝撃、突然命をむしりとられる無念さや悲劇性は重く伝わります。

そしてその1年後、加害者の雨村慎介は被害者の遺族に襲われて
事故の記憶の一部を失う。

自分が起こした交通死亡事故、そんな重大な記憶が抜け落ちていることに
もどかしさを感じた雨村は、なんとか事故の詳細を思い出そうとするが、
自身の断片的な記憶と関係者の話との食い違いに気がつく。
あの日、本当は何が起こったのか。
一人で調査を始めた雨村の前に謎めいた人物が現れる。

謎めいてるといえば、登場する人物がすべて謎めいてるんですけどね。
だからそれぞれの人物像がわかりにくい。
では、そんなわかりにくい人物像に裏があるかというと、そうでもない。
ただ設定が雑なだけのような気がしてしまうのも残念。

とにかく、なんだか訳がわからないうちに終わる本。
細かいところはネタバレで。

ただ、この10年で日本人は本当に変わったということは感じました。
自分のやったことに責任を感じない人が増えたよね。
この中に出てくるある人物が今時の人なら、「関係ない」で終わってるかも。

本の感想一覧はこちらから

続きはネタバレで書いてます。



 
以下はネタバレ注意(反転させて読んでね)

被害者の目に獲り憑かれた上原ミドリ。
10年後の今の話なら「あたしが悪いんじゃない」で、さっさと忘れそう。
飲酒運転でスピードオーバーだから逃げるのは逃げるだろうけど、
自責は感じないんじゃないかな。
少なくともあそこまでは。

ミドリがああいう行動に出たのは、
美菜絵の霊が憑いたというよりミドリの精神の問題だと思いますね。

ただ、獲り憑かれたにしろ、自責の念にしろ自分が運転する車で人が死んだのだから、
精神がおかしくなるのはわかるけど、
それがなんで突然色仕掛けになるのかわからない(笑)

刑事までやられるんだから、余程のパワーだったのね~

その刑事があっさり消えてしまうのも納得いかない。
謎のセクシー女より、その方が大事件でしょうが。

そういえば、被害者の恨みのこもった目を見てしまったゆえに、
精神を病んだ加害女性の話はずいぶん前にニュースかなにかで見た記憶がありますね。

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テーマ : 読んだ本。    ジャンル : 本・雑誌
  1. 国内作家・は行
  2. / トラックバック:0
  3. / コメント:5

  1. 2008/01/18(金) 10:37:10 |
  2. URL |
  3. short
  4. [ 編集 ]
こんにちはー♪
本年初書き込みということで、遅ればせながら今年もよろしくお願いします~!
東野サンの本って当たりはずれが大きいですよね。
でも、最近のは面白くなくても(笑)文章力で、ぐいぐいと引き付けてくれますから、ある程度の満足感は約束されてるように思うのですが、、。
まぁこの本って興味がわかなかったんですが、kigiさんの感想(ネタバレなしの部分)を読んで、読もうと思いました。
期待せずに(笑)かな!

  1. 2008/01/18(金) 22:57:26 |
  2. URL |
  3. kigi
  4. [ 編集 ]
shortさん

本好き仲間が少しづつ撤退していく中、
たくさんの感想をアップして下さるshortさんは貴重なお仲間です~
こちらこそよろしく(゚∀゚*)

>東野サンの本
そうそう、とりあえず読んでる時は面白いんですよね。
やっぱり話の薦め方や文章が上手いんでしょうね。
この本も「あの日何が起こったか」が気になって一気読み。
ただ最後まで読み終わったあとに、どう思うかは別なんだけど…

2時間ドラマを見るつもりで気軽に読むならいいかも(^―^;)

  1. 2008/01/18(金) 23:01:35 |
  2. URL |
  3. kigi
  4. [ 編集 ]
追伸です~
撤退っていうのは、本を読むことからではなく、
サイトやブログに感想を書くことをやめる人が多いということで。
たしかに面倒な時もあるんですよね~

追伸2
「悪人」は図書館で予約しました。
これで期待はずれでも後悔なし。
ただ150番目くらいなんで読めるのは春頃になると思うけど・・・

  1. 2008/03/18(火) 12:35:57 |
  2. URL |
  3. ラム
  4. [ 編集 ]
kigiさん、こんにちは
読了しました。
衝撃的なシーンからはじまったせいか、
次はどうなる、どうなると面白味がありました。
話の薦め方、入りやすさ、東野さんは上手いです。
確かに2時間ドラマ感覚だ楽しむとこができる話かも。
最初の謎めいた展開は惹かれたけど、ラストはあっけないとうか。

ホント、事故に対する責任がないなあ~とびっくりしました。催眠だったとはね。どうせなら、マネキンが本当に動いた?の方が面白いのに~(爆)
ラスト、「真実」を思い出しました。木内、なにがなんでも止めろよ~。でなけでば、こんなことにはならなかったのにと思いましたが..そのせいか、ラストが気になるくらいで、誰にも感情移入できなかったです。

  1. 2008/03/18(火) 23:03:05 |
  2. URL |
  3. kigi
  4. [ 編集 ]
ラムさん

たしかにマネキンが本当に生きてたなら逆に面白かったかも。
そこまで描かないなら、オカルトっぽい描写はなくてもいいのにと思ったよ。
その分、リアルな怖さが薄れてしまうから。

たしかに謎の提示は見事よね。
「本当は何が起こったのか?」で最後まで引かれたから。
だから途中のお色気サービスが残念でした。
週刊誌の連載だからしかたないのかもしれないけど。

でも最初のシーンは怖いよね。
あの感覚で最後まで続いたら傑作だったのに。

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