kigi's Book Diary

本の感想ブログ

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  • 2017_11

「ダブル」 永井するみ

これは面白かった。
分類すると異常心理もの。それと同時に心理サスペンスでもあります。

発端となる事件は「いちゃつきブス女事件」(-_-;)
登場人物の一人、ゴシップ週刊誌の編集長が言った言葉ですが。



28歳の女性が突然国道に飛び出しトラックに撥ねられて死亡する。
誰かに突き飛ばされたようだという目撃証言もあり
交際中の男性が取調べを受けるが、証拠がなく釈放される。
ある理由からその事故に興味を持った週刊誌の記者・相馬多恵は
独自に調査を始めた。

ある理由とは被害者の女性の容姿が非常に特徴的なものであったこと。
つまりは、見ている人間が不快になるほどの美しくない容姿だったのだ…

そして多恵が調査を進めるうちに、同じ町でもうひとつ不可解な事件が起こる。
新たな被害者もまた、人に不快感を与えるような特徴を持っていた。


読み始めた時は、被害者の方が社会から疎外された人物かと思ったのですが、
読み終わると、犯人とその周りの人々こそ社会から隔離されていたのだとわかります。

社会の一員であること、そして社会性とは何かということを考えさせられました。
それはたぶん多様性を認めること、角度の違う視点を持つことなのかもしれませんね。

警察ではなく週刊誌の記者が事件を追うことで、
犯人探しや犯人に近づく過程が個人と個人の接触になるので、
そこがサスペンス要素。
気が付かないうちに落とし穴に近づいてく多恵に、ハラハラドキドキでした。

さて、あなたが感情移入するのは多恵ですか。犯人ですか。

そういえば途中で、アシモフの「黒後家蜘蛛の会」の一文を思い出しました。
それは晩餐会に招かれたゲストにメンバーが最初にする質問。
「あなたは何をもってご自身の存在を正当となさいますか?」
正当とする理由が見つからないことが、心の落とし穴につながるのか。

もうひとつ連想した本があるのですが、
それはネタバレになるかもしれないので、続き↓で。
 
新井素子さんの「おしまいの日」
追い詰められていく過程が似てませんか?
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テーマ : 読んだ本。    ジャンル : 本・雑誌
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