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kigi's Book Diary

本の感想ブログ

「雪と毒杯」 エリス・ピーターズ

修道士カドフェルシリーズでおなじみのエリス・ピーターズのノンシリーズ。

一応、雪の山荘もの(の変形)ですが、
ガチガチの謎解きではありません。



事件の詳細、アリバイ、時系列の検証などは
きっちり書かれているので本格として問題はないのですが、
それ以外のシーンもけっこう多いです。
それがまたミスリードでもないので、途中が間延びしてる気がしますね。
どこかに「コージーっぽい」という感想があったけど、
私も同感。

裏の裏をかく基本の仕掛けは
最初は作者の設定ミスかと思ったんですけど、
ちゃんと理由があったんですね。
そういう意味では意外なトリックです。
星なら「★★★★」くらいでしょうか。

ただヒロインのスーザンのキャラクターには納得できないものがありました(^_^;)

・あらすじ
ウィーンからチューリヒへ向かっていた小型チャーター機が
スイス国境付近の山の中に不時着。
乗客7人とパイロットは積雪のために町へ降りることが出来ず、
山の上の小さなホテルに避難する。

チャーター機に乗っていたのは有名なプリマドンナ、
アントニア・バーンの関係者たち。
アントニアの最期を看取った後、ロンドンへ帰る途中で遭難した。

アントニアは多額の遺産を残して亡くなったため、
相続をめぐって関係者の間で争いが起こる。
事態収拾のため、急きょ遺言者が公開されることになったが、
それは驚くべき内容だった。

↓ネタバレ
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ミレニアム4「蜘蛛の巣を払う女」

1~3部までの作者スティーグ・ラーソンが亡くなって、
後を引き継いだダヴィド・ラーゲルクランツによる新作。

作者が変わっていることは、知らないで読んだら気付かないかもしれません。
キャラクターはきちんと引き継がれているし、
個人の問題から国際問題に絡んでいくスケールの大きなストーリーも、
ミレニアムの作風は継いでいるといえるでしょう。

でも、やっぱりもの足りない感じがありますね。
なにより、リスベットが便利な脇役になってしまったのが残念。
美しいナイフのような切れ味が薄れてしまいました。

前作の感想に、ミレニアムで一番好きなところは
登場人物たちがクレバーなところと書いたのですが、
それもちょっと違ってましたね。
先へ先へ予想を立てて考えるのではなくて、
何かが起こってから考えるという、よくあるキャラクターになってました。

1~3部では、メインになるテーマがきっちり描かれていて
そこにサイドストーリーが絡む感じだったんですが、
これはメインテーマなのかわからなかった。
NSAの問題、人工知能、アウグスト・・・、
結局一番印象に残ったのは姉妹喧嘩でした。
(アナ雪もびっくりの大ゲンカだ)

ミレニアムの先入観なしに読めば充分面白い小説だと思うので、
割り切って楽しむ方がいいですね。
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ミレニアム3部作 「ドラゴン・タトゥーの女」~スティーグ・ラーソン

第1部「ドラゴン・タトゥーの女」
第2部「火と戯れる女」
第3部「眠れる女と狂卓の騎士」

さすが世界的ベストセラー、申し分のない面白さでした。
ただし各部上下巻で全6冊、1冊でもかなり厚いのでボリュームがあります。
3巻読み終わった時は大河小説を読んだ気分になりました(^_^;)



さらに物語に入り込むまでが長いのが難点で、
特に「1」の上巻は、ほぼ登場人物紹介と物語の背景の説明。
これが長くてとても広範囲。
そんなことまで説明しなくていいんじゃないかと思うことが書かれてる。
まだ登場人物は把握してないし思い入れもないから退屈で、
実は最初に読んだときはここで挫折しました。

でもそのあたりは適度に流して(^_^;)、
下巻になると一気に謎解きが動き出して盛り上がります。

36年前に財閥の会長の孫娘が行方不明になった事件を
ジャーナリストが調査するんですが、
事件の謎はミステリーとして考えると巧妙とは言えません。
それよりも謎を突き詰めていく過程が面白い。
特に調査の協力者で天才ハッカーでもある、
リスベット・サランデルがひたすらカッコいいんですよ。



第2部は、そのリスベットが巻き込まれた殺人事件。
同時に彼女の過去の謎が明らかになっていきます。

3部もまたリスベットの過去に関係する謀略事件。
3部の上は動きが少ないからちょっとダレたシーンもあったけど、
下になると面白くなりました。

このシリーズの一番の魅力はやはりリスベット・サランデル。
とにかくとんでもなく頭がいい。
そして他人に依存しない強さがある。
それは格闘的な意味で自分を守る能力があるということ。
ただ悲鳴を上げているヒロインではないところがよかったですね。

2番目の魅力は登場人物のクレバーさ。
きちんと危機管理が出来ているところ。
こういうサスペンスものでは山場を作り出すために
主人公がわかりきった罠にハマったり、勝手に墓穴を掘ったりするものだけど、
そういうわざとらしい見せ場作りがないんですよ。
そこは本当にストレスなく読めるところでした。

でも作者はこの本の出版前に亡くなったとか。
続きが読めないのは残念ですね。

映画は見てないけど、映像化されると「見せ場作り」が始まりそうで心配ですね。




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「何が困るかって」坂本司

いつもの坂本司ものだと思うと、かなりブラック。
殺意、憎悪、嫉妬、そんな負の感情を目いっぱい暗く描いた作品集。

「勝負」
多摩に住んでいたころは駅までバスで通っていたので
この勝負はリアルにわかりますね(笑)

「カフェの風景」
騒がしい子供連れにキレるおばさんグループ。
それを見て腹を立てる若者、
それをネットにアップするオタク、それをあざ笑う女子高生。
みんなが誰かに怒っている世界。それは人間だけじゃなくて…

「ライブ感」
「ネットっていいよね。ライブ感がすごい。」
みんなで同じ店に行ってみんなで同じ物食べて
同じ写真をアップする。
話題になっているその場にいるライブ感はわからないこともないけど、
それが優越感になって暴走すると大変なことに!
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