kigi's Book Diary

本の感想ブログ

「ミンコット荘に死す」 レオ・ブルース

本格ミステリーベスト10の第3位。
レオ・ブルースは1903年生まれの英国の推理作家で、
翻訳出版は2014年ですが、1956年の作品。

ヴァレンタイン前に更新しようとして2ヶ月も遅れてしまった、
全編チョコーレートまみれの古き良き本格ミステリー。

教師探偵キャロラス・ディーンシリーズの3作目。
キャロラスは使い切れないほどの遺産を相続したイケメン歴史教師です。

本格物ではあるけれど、きっちり計算された謎解きというよりも心理ミステリーかな。
動機探しと、被害者の性格と生活の解明がメインになってます。


ミンコット荘に死す (扶桑社ミステリー)ミンコット荘に死す (扶桑社ミステリー)
(2014/09/27)
レオ・ブルース

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ミンコット荘には女主人のマーガレットと、その娘婿のダリルが住んでいた。
なぜ婿だけが住んでいるのかと言うと、娘夫婦は別居中で
娘のラニーは家を出てロンドンで同棲中だから。
娘夫婦は正式に離婚することになっていて、
ダリルは新しい仕事につくために翌日にはミンコット荘を出る予定だった。
しかし、突然出発を延期、その夜に自室で拳銃自殺する。

謎の第一は「ダリルはなぜ出発を延期したか?」

かなり重要な手がかりがさらりと書かれてるので、
ヒントを拾って読むタイプの方には、解決前に真相は推理できるはず。

それでも関係者の隠された事実が次々に明らかになるところはワクワクするし、
ラストはそれなりに驚きもあります。

難点は登場人物が多すぎること。しかも似たようなタイプばかり。
村の住人は多すぎて証言も重なるので、半分くらいでいいのではないかと思う。

そしてものすごくフェアです。
ミステリーの中にはフェアをうたっていてもヒントの書き方が複雑で
こんな証拠の出し方では推理できるはずがないと思う作品も多いけど、
この作品では、すべての証拠が実録レポのように明らかに書かれていて、
そこが一番驚いた(^_^;)

以下はネタバレ。反転させてください。

ラストシーンのパーティ。
なんで事件の最中にわざわざ集まるのかと思ったけど、
真相を知る女主人としては、もう危険がないこと、すべて終わったこと、
そしてこれからは元の生活に戻ることをはっきりと示したかったんでしょうね。
でも危険は残ってた・・・

殺人の手段として主に女性が使う毒殺と男性が使う銃殺、
それが逆になっているところが面白かった。

考えてみれば描かれている女主人の性格では明確な真相解明を求めそうなのに、
それを誤魔化そうとしているところも重要なポイントでしたね。

あと、ジェイスンの夫人やラニーの婚約者は登場させなくてもいいような気がしました。
運転手も村の雑貨屋主人もその他の人々でよかったですね。


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