kigi's Book Diary

本の感想ブログ

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「兄の殺人者」 D・M・ディヴァイン

1961年発表の作品なんですね。
「クリスティも絶賛」というコピーから、もう少し古い時代の作品かと思って読んでました。
それは小説の中に出てくる、ある物のイメージにも関係するのですが。

これが探偵小説コンクールに応募したデビュー作というのだから、レベルの高さに驚き。
謎解きミステリーとして、かなり完成度が高いと思います。

兄の殺人者 (現代教養文庫―ミステリ・ボックス) ←アマゾンでも表紙画像がなかった。

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霧の深いある夜、サイモンは兄からの緊急な呼び出しでオフィスに向った。
しかしオフィスにたどり着いた時、兄はすでに死体となって横たわっていた。

警察の捜査でオフィスの金庫から何枚かの写真が見つかり、兄が恐喝をしていたことを知らされる。しかし兄の性格を知るサイモンは、兄が恐喝という行為をしていたことが、どうしても信じられない。独自に調査を始めたサイモンは、当日の夜、何人かの関係者がオフィスを訪れていたことを知る。
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古きよき推理小説の雰囲気と現代的なミステリーの要素がうまく調和してます。
ただヒントはフェアなのですが、50年近く前の作品なので、読者が勝手に誤解する可能性がありますね。

続きはネタバレで

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テーマ : 推理小説・ミステリー    ジャンル : 本・雑誌
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「レイトン・コートの謎」 アントニイ・バークリー

1925年発表のバークリー第1作。2002年に翻訳出版。

私がバークリーを読んだ順番は、
毒入りチョコレート事件→最上階の殺人→ジャンピング・ジェニィ
これはもしかしたら最良の順番だったかもしれません。
この「レイトン・コート」が一番だったら、見限っていたかも(笑)



実業家のスタンワースは、ひと夏の滞在先としてレイトン・コートを選んだ。
数人のゲストも招かれていたが、その一人がロジャー・シェリンガム。

しかしある朝、そのスタンワースが書斎で自殺しているのが発見される。
書斎はドアも窓も施錠されていて、完全な密室になっていた。
警察も自殺で処理しようとしていたが、ロジャーは銃弾の痕を見て自殺説に疑問を持つ。


一番最初に浮かんだ言葉は「行き当たりばったり」(笑)
ロジャーは1つの証拠を見つけると、そこから謎解きストーリーを推理、
さっそく、その推理を確認に行くけれど、だいたいがっかりして帰ってくる(笑)

これはもう読者の視点ですよ。
あ、絶対こいつが犯人だ → なんだ違うのか・・・
最後までこれの繰り返し。

世の名探偵はわずかな手掛かりから、その裏に隠された秘密を見抜き、
「あなたが隠していることはすべてわかっています」と宣言するものだけれど、
ロジャー氏は、そこで自分の予想と違う告白をされて、
「そんな重大なことを隠していたのか」って感じで、驚く。

推理して真相がわかっていたんじゃなかったのね・・・

まあ、探偵が驚くくらいだから読者も驚くわけで、
そういう意味でも、結末がわかってから、もう1度読み返すと面白いです。

ジャンル分けをすると、動機探し・・・でしょうか。

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「ジャンピング・ジェニィ」 アントニイ・バークリー

まだこんな傑作が未読だったとは。面白いです!



こういう形式のミステリーは、はじめて読むような気がする。
詳しくはネタバレになるので下で隠して書きますが、
犯人探しと倒叙物がいっしょになっているような、面白い仕掛けです。


ロジャー・シェリンガムが招かれたパーティは、
参加者が有名な犯罪者に仮装して集まるという変わった趣向。
しかも屋上には絞首台が作られ、藁人形までぶら下がっていた。
深夜になり参加者も一人二人と帰った後、屋上の藁人形が参加者の一人に入れ替わっていた。


なかなか絵的には怖いですが、もとはユーモアミステリー作家さん。
けっこうジタバタしたお話です(笑)

続きはネタバレで。

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「悪魔はすぐそこに」 D・M・ディヴァイン

面白かった~!
まだこんなにすごい作家が埋もれていたんですね。
1966年の作品ですが、翻訳されたのは2007年。
私には「ウォリス家の殺人」より、こちらの方が好みでした。



事件は、大学内のスキャンダルに関係する連続殺人。
ハードゲート大学のハクストン博士は横領の疑いで大学を逐われそうになっていた。
しかし博士は大学で過去に起こったあるスキャンダル事件の真相に関する証拠を握っていると言い、自分を追い出せば、その証拠が明るみに出ると脅していた。
そんな折、大学の書類を調べていた事務職員が襲われ、さらにハクストンは自宅で
ガス中毒死する。


現在起こっている事件の謎が解明されるごとに、過去の事件の謎が深まる、
8年前に何があったのかという興味と、失われた書簡を探すという宝探しの要素、
謎を解いて扉を開けると、また次の扉が現れるというようなゲーム的面白さがありました。

不満と言えば、捜査や探偵役の推理が偏っていること、
警察は真相からほど遠い仮説を追うばかりで、肝心な証拠が何も見つからないこと、
わかりきった確認を後回しにしていることなんどですね。

続きはネタバレ

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「殺人者の顔」 ヘニング・マンケル

解説によると、スウェーデンで人気No.1の警察小説だそうです。
スウェーデンの小説ははじめて読みますが、
最初の感想は、どんな国も同じような問題を抱えているということでした。



推理小説ではなくて、警察小説です。
もちろん小説のレベルは高いのですが、犯人逮捕で事件が終了してしまい、
すべての謎が論理的に解決されるわけではないので、
なんとなくモヤモヤしたまま終わってしまった気がします。

小説としては、とても面白い。
凶悪事件の発生と警察の対応、次々に起こる新しい展開、
とてもスピードのある展開で、まさにドラマか映画を見ている気分。
(当然、すでにドラマ化されているんですね)

捜査を主導するのは、妻と娘に捨てられたさえない中年刑事。
万国共通、小説の警官は家庭問題で悩む・・・

作家としては一流ですね。なにしろ登場人物を確認するためにページを戻るという作業を1度もしなかったんですから。

海外ミステリーは名前とキャラが一致するまでに時間がかかるので、
クリスティ作品でさえ、名前を覚えるまで何回か前のページを確認することがあるのですが、この作品ではそれがなかった。
つまり登場人物の特徴を、最初の1段落で印象付けることが出来ているというわけです。
そこは読みやすかったです。

続きはネタバレ

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「絹靴下殺人事件」 アントニイ・バークリー

バークリーの4作目で、「毒入りチョコレート事件」の前年に書かれた作品。
「最上階の殺人」が8作目だから、今のところ新しい作品から遡って読んでることになるわけで、キャラクターシリーズでもあるし、やっぱり発行順に読んだほうがわかりやすいかもしれないですね。



ロジャー・シェリンガムは新聞に連載しているコラムの読者から手紙をもらう。
それは消息のわからない娘を探して欲しいという依頼。

その娘は家計の苦しい家を出てロンドンで働いていたが、
急に音信がなくなり家族は心配していた。
同封されていた娘の写真を新聞社の人間に見せたところ、
彼女がコーラスガールとして舞台に立っていたことがわかる。
そして娘の芸名から、彼女がストッキングで首をつって自殺していたことが判明。

この結果を、娘の家族にどう伝えようか悩んでいる時に、
同じ方法で自殺した娘が複数いることがわかった。
連続する若い女性の自殺の影に、共通する人物の存在を感じたシェリンガムは独自に調査を始める。

これは先に読んだ2作とは違って、推理ゲームのような論理の遊びではなく、
探偵としての行動がメイン。

仮説の検証がなくて、いきなり行動に移るところや、
証拠はあまり重要視せずに、行動で犯人を追い詰めて行く過程はあまりにふつうで、
なにか物足りなさを感じてしまいました。

続きはちょっとネタバレ

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