kigi's Book Diary

本の感想ブログ

「出口のない部屋」岸田るり子

評価の難しい作品。



出口のない部屋に閉じ込められた三人の人物が、
自分たちが閉じ込められた理由を探るために、3人の共通点を探す。
そして現在の自分たちの共通点が見つからないことから、
それぞれが過去の人生を語り始める。
閉じ込められたのは、大学講師、開業医の妻、売れっ子作家。
もちろん、職業も性別も世代も違う。

と、あらすじを書いたけど、ここまでは実は新人ホラー作家が書いた小説の一部ということになっている。
そしてこのあとも、小説と現実が交互に語られる…ように描かれている。

もう、どこまでが事実か、わからなくなるのですが、
その構成が謎になっているという、複雑な小説です。

トリックは物理的なものではなく心理的謎なので、
内面描写ばかりが続くわけですが、それがみんなゆがんでるわけですよ。
だから事件になるわけだけど。

これがミステリーにしては見事に人間を描いた作品だとしたら、
私は人間が描けてないミステリーが好きだと思ってしまう(笑)

ただ解決編を読んだあとは、最近起こったある事件を連想して怖くなりました。
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テーマ : 読んだ本。    ジャンル : 本・雑誌
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読書バトン

みーしゃさんにまわしていただいたバトン。
答えが、ものすご~~く遅くなってしまって申し訳ないですm(__)m
忘れた頃にやってくるお答え・・・

【1.今読んでる本は?】
岸田るり子の「出口のない部屋」
真保裕一の「最愛」
北村薫の円紫シリーズ再読

  1. 日記
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「帝都衛星軌道」島田荘司

収録されているのは中編2作。


・帝都衛星軌道(前編)
・ジャングルの虫たち
・帝都衛星軌道(後編)
という構成。

では、真ん中に挟まれた「ジャングルの虫たち」は、
帝都衛星軌道のサイドストーリーなのかというと、違う。
小説としてはまったく別の中編である。
でも、それなのに伏線になっているところが面白い。

つまり、この本のテーマは2つの中編を通して描かれる「帝都東京」。

「帝都衛星軌道」は誘拐ものとして始まる。
都内のマンションに住む紺野夫妻の中学3年の長男が誘拐され、
身代金を要求する電話が入った。
しかし要求された身代金はたった15万円であり、
受け渡し役に指名された母親は、意味もなく山手線を周回させられる。

事件が起こった時には、ありがちな誘拐事件と思われたものが、
犯人の意表をつく要求から警察はことごとく裏をかかれ、
身代金を持った母親が姿を消してしまうという予想外の展開になる。

後半になると、今度は犯人側から描いた事件の真相になり、
誘拐事件はまったく別の事件になる。

ちょっと疑問を感じたのは、中学3年の男の子を誘拐するのは、
かなり難しいだろうということ。どうやったんだろう?

「ジャングルの虫たち」
これは東京で小さな詐欺を重ねる小悪党の話。
詐欺の手口はいくらでもあるのだなと感心してしまった。
あの両替詐欺は私も騙されると思う。

全体としてはミステリーというよりファンタジーとして読みました。

面白さの順で言うと、
1.帝都衛星軌道(前編)
2.ジャングルの虫たち
3.帝都衛星軌道(後編)

以下はネタバレ注意↓
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風林火山

第5回 「駿河大乱」

まあ無難に終わった回でした。
この時代の大河ドラマを見て、いつも思うことだけど、
今川家って、キャストがいいよね。
今回もなかなか面白いキャストになってます。
やっぱり脇役だから、しがらみなくキャスティング出来るのかな?

雪斎だけは私のイメージとかなり違いますが、
これは私の方が少数派だからしかたない。
私が永井路子さんの描く雪斎像に影響されてるだけ(^^)

北条家もまあまあです。
そして、氏綱は「白い巨塔」の大河内教授だった。
思慮深い策士という感じで、いいですわ~
  1. 日記
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「UFO大通り」 島田荘司

「UFO大通り」「傘を折る女」の、中編2作を収録。


しかし、これはどうなんだろう?・・・
この二つの作品を1冊の本に収めるというのは。
内容は不可思議ミステリーなので、真剣に謎解きに挑戦する人はいないだろうけど、
ちょっと疑問を感じました。

「UFO大通り」は、かなり無理やりなところも目立つけど、
でも、「自分の部屋を密室にして、その中で体にシーツを巻きつけ
フルフェイスのヘルメットを被って死んでいた男」なんて謎は楽しい(笑)

おまけに、その家の外の通りでは宇宙人が戦争してたというのだから、
こんな不可思議な謎にどういう解決をつけるのか、興味がわきます。
いかにも中編的なアイデアですが、気軽に読める作品。

「傘を折る女」は、もう少し現実的な謎。

雨の夜、道端で傘を折る女を目撃したという話から、
その理由を推理し、やがてそれが事件に結びついていくというもの。

ただし、発端は現実的でも展開は飛躍的(笑)
こんな戦闘的な女性ばっかりじゃないと思うけど、
作者は、なにか女性から攻撃されてるのでしょうか?

けっこう厚い本だけど、改行が多くて、ちょっと水増し気味。
なので、厚みの割に短時間で読めました。

続きはネタバレ。
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