FC2ブログ

kigi's Book Diary

本の感想ブログ

  • 2019_09
  • <<
  • 1
  • 2
  • 3
  • 4
  • 5
  • 6
  • 7
  • 8
  • 9
  • 10
  • 11
  • 12
  • 13
  • 14
  • 15
  • 16
  • 17
  • 18
  • 19
  • 20
  • 21
  • 22
  • 23
  • 24
  • 25
  • 26
  • 27
  • 28
  • 29
  • 30
  • 31
  • >>
  • 2019_11

「リカ」「リターン」(五十嵐貴久)

■「リカ」
出会い系サイトで知り合った女性につきまとわれる話。



本間隆雄、42歳。
妻と小学生の娘と暮らす印刷会社のサラリーマン。
生活に不満はないが安定した生活に退屈して
出会い系サイトに登録。

そこで出会ったのが看護師をしているというリカ。
控えめで世慣れていない感じのリカに魅かれて、
本間は実際に会うために自分の携帯番号を教える。

そこからリカの態度が変わっていく。
昼夜を問わず電話がかかってくる。
出なければ30分おきに伝言が残され、
出れば「私の電話になぜ出ない」と怒り狂う。

いきなりストーカー化したリカに嫌気がさして、
本間は連絡を絶とうとするが、
リカは携帯番号から本間の家を突き止め、そして・・・

ネットストーカーのサイコサスペンスかと思ったら、
途中からは完全にモンスターホラーになってました。
ストーカータイプの人間とは、正常な会話が成り立たないところが怖いんだけど、
リカはその上、いろいろな能力まであるから恐怖なんですよ。
まず医学知識がある。超人的身体能力がある。
もうターミネーターがストーカーになったようなもので、これは怖い(((;゚д゚;)))

幼児でもないのに一人称が自分の名前という女性はリスキーなんですよ。

---------------------------------------------------------------------------

■「リターン」

「リカ」から10年後。
本間隆雄の死体が見つかるところからはじまり、
また新たな事件に発展していきます。

「リカ」のラストから想像して、もっとバイオレンスな内容かと思ったら、
意外にも地道な捜査中心の刑事ものでした。
ただやっぱり残酷シーン、気持ちが悪い描写はありますが。

恐ろしいのは最後の方の尚美のセリフ。
「どうしてもっと早くわたしを見つけてくれなかったの」
これはゾクっとしたんですが、もしかしてリカ?・・・

「ただしさん」
も怖いですよね。
リカなの~??

「自分にとって都合の悪いことは事実であっても認めない。
自分にとって都合がいいように現実をねじ曲げる。
そして嘘で固められた歪んだ事実だけについて語る。」
リカの性格描写だけど、とってもリアイル。
作者はこういう人物に悩まされたことがあるのでしょうか?
スポンサーサイト



テーマ : 推理小説・ミステリー    ジャンル : 本・雑誌
  1. 国内作家・あ行
  2. / トラックバック:0
  3. / コメント:0

「残穢」 小野不由美

怖いです。これはマジで怖い本。
ひとり暮らしやセンシティブな人は本当に読まない方がいいと思う。

久保さんは、その部屋に何かがいるような気がする、と言う。

賃貸マンションに引っ越してきたばかりの女性ライター"久保さん"は、
深夜、仕事中に自分以外のものの気配を感じる。
相談を受けた作家である「私」と久保さんは前の住人や土地の調査を始める。



おどろおどろしいホラー描写はほとんどなくて、
怪奇現象の原因を調査するドキュメンタリー風になっているところが
リアルで怖いんですよね。

私も怖かったけど、
我が家はけっこう怪しいことがある家なので、まあ慣れてます・・・
100年以上住んでいるようなお宅なら、けっこうあることだと思うので。

というか、数十年前までの日本、私が子供のころの日本は、
まだこういうことが日常にある世界だったと思いますね。

例えば、家族が1階にいるのに2階で引き戸を開け閉めする音が聞こえたり、
2階にいると下の廊下を歩く音が聞こえる。
仏壇の仏具の位置が変わってる、などなど。

そんな時、祖母は「(亡くなった)おじいちゃんが帰ってきてる」なんて言ってましたっけ・・・
テーマ : 推理小説・ミステリー    ジャンル : 本・雑誌
  1. 国内作家・あ行
  2. / トラックバック:0
  3. / コメント:0

「花嫁のさけび」 泡坂妻夫

デュモーリアの「レベッカ」の本格版と言われる作品。
前半はレベッカの翻案じゃないかと思われるくらい同様に話が進みます。
有名人の再婚、若くて素朴な花嫁、すべてが完璧と言われる前妻、
前妻に心酔している家政婦など、すべて同じ。

そして結婚を祝うパーティが開催され、そこで殺人事件が起こる。
ここから独自のストーリーになっていくのですが・・・

ネタバレなので反転させて読んでください。
【 伊津子が屋敷の様子をあらかじめ知っていたという証拠が細かすぎ。
泳げない人はプールでも「溺れそう」と言うだろうし、
耳が落ちそうというのも冗談として成り立つんじゃないでしょうか。
私は、はじめて会った犬になつかれることが多いしね。

あと、貴緒が取り巻きが言うような完璧な女性ではないにしても
慰謝料を取るために浮気の証拠をでっちあげるという動機がしょぼい。

死体の隠し方が雑。

部屋の鍵というのは中からは開くと思うのですが

テーマ : 推理小説・ミステリー    ジャンル : 本・雑誌
  1. 国内作家・あ行
  2. / トラックバック:0
  3. / コメント:0

「屍人荘の殺人」今村昌弘

ミステリー関係のサイトを見ると必ず登場する話題の新作。
鮎川哲也賞受賞作、このミス、ミスベス、本格ミステリーベスト10の各1位。



だいたいクローズドサークルなんて、もうトリックも設定も出尽くした感じなのに、
あえて挑戦。
しかも、こんなのあり?状況(゜o゜)
でも最後はちゃんとトリックに組み込まれているはお見事でした。

さらにミステリー好きの嗜好に合わせて細かいところまで計算して書かれていて、
そういう意味では、鮎川賞に相応しい作品と言えますね。

たとえば、
・冒頭の見取り図。
 やっぱり本格物に見取り図は不可欠!
・連城三紀彦を出してくるところはあざとい。
・登場人物の名前が記号みたいだと思ったら作中でも解説されていた。

などなど・・・
いろいろな意味で挑戦した作品で楽しめました。

【】内はネタバレ
テーマ : 推理小説・ミステリー    ジャンル : 本・雑誌
  1. 国内作家・あ行
  2. / トラックバック:0
  3. / コメント:0

「どんなに上手に隠れても」 岡嶋二人

前回書いた「99%の誘拐」より、こちらの方が面白かった。

テレビ局から売出し中のアイドルが誘拐される事件。
まだ新人なのでスタッフも少なく、控室で一人になったところを連れ去られた。

身代金は1億円。
所属事務所にはお金がないので、
身代金はCM出演が決まっていたスポンサーが肩代わりすることになる。
その裏には、人質解放と同時にCMを流せば
一気に商品の知名度が上がるという計算があった。
そこから代理店、フリー記者など、様々な利害が絡んできて
奇妙な誘拐事件になっていく。

なんでもお金に換算する世界は怖い。

裏でいろいろ損得勘定をする芸能・マスコミ界も面白いけど、
なんといっても身代金受け渡しがスリリングでユニーク。
これは盲点でしたね。

そういう点で、今でもトップレベルの誘拐小説だと思いますね。

テーマ : 推理小説・ミステリー    ジャンル : 本・雑誌
  1. 国内作家・あ行
  2. / トラックバック:0
  3. / コメント:0

「99%の誘拐」 岡嶋二人

「鞆の浦」で思い出して読み返したくなった作品。
1988年の作品なので、28年ぶりくらいの再読。

実は前に読んだときに、ものすごく面白かった記憶があったんですが、
今回再読したら、記憶していたよりあっさりした事件だった。

PCを駆使した誘拐事件ですからね。
当時は驚きの機能の数々も、今なら当たり前のことばかり。
ゲームを町に持ち出すことなんて、28年前なら斬新ですよね。

今読むと、むしろ第1章で起こる事件の方が緊張感があって面白かったです。
テーマ : 推理小説・ミステリー    ジャンル : 本・雑誌
  1. 国内作家・あ行
  2. / トラックバック:0
  3. / コメント:0

「翳りゆく夏」 赤井三尋

第49回江戸川乱歩賞受賞作にして、キムラ弁護士絶賛という本。

それなのに、実はあまり期待しないで読みました(^^;)
でも小説としては充分面白かったです。
ただ、乱歩賞だと思うとがっかりしますね。ごくごくふつうの事件小説です。

翳りゆく夏

翳りゆく夏

価格:730円(税込、送料別)



20年前に起こった乳児誘拐事件。
その犯人の娘が大手新聞社に記者として採用された。
その事実を週刊誌にスクープされたことから、
新聞社は独自に誘拐事件の再調査を始める。

誘拐犯である娘の父親は、事件当時に逃走の過程で共犯者とされる女性と共に事故死。
しかし、さらわれた赤ん坊の行方がわからなかったことから、
さらに共犯者がいる可能性も指摘されていた。


20年前に起こった誘拐事件を再調査していく過程は面白い。
再現ビデオのように描かれる事件当時の状況も緊張感がある。
でも、それ以外のところは中途半端な印象です。

当事者である娘と、その友人たちの性格がわかりにくい。
しかも、そのわかりにくさは「変わった性格の娘」で片付けられてしまう。

また、お手伝いの千代さん。
「お嬢さんの気持ちを解きほぐせる秘策」も予想とおりの内容。
まさかそういう話をするわけじゃないだろう?と思ったら、
そういう話しか言わなかった。これはびっくり。
あれで説得されるのは、よほど素直な人だけだろうと思うけど、
よほど素直なお嬢さんだったということです。

誘拐犯の娘が新聞社に記者として採用されたということは、
再調査のきっかけでしかないのだから本人を登場させる必要はないのでは?
若い女性を登場させなければ!というテレビ的サービスのような気がします。
そんなドラマ脚本的サービスが多いのも散漫な印象になる要因かも。

この小説にはいくつかの問題が含まれています。
・犯罪者の家族の問題
・犯罪によって子供を失った親の悲劇
・新聞社や報道の姿勢

でも、どれも中途半端で終わってしまう。
最初から最後まで「なあなあ」で終わる事件ですね。

  1. 国内作家・あ行
  2. / トラックバック:0
  3. / コメント:0

「汝の名」  明野照葉

なんともうっとうしい女たちの話です。
主人公は同居している30代半ばの女二人のなのですが、
二人が二人とも、女として勝ち組か負け組かという判断基準しか持っていない。



二人のうち一人は都心のマンションに住み会社を経営する、
自分は勝ち組と思ってる女性、
もう一人は彼女に生活を依存する引きこもりの負け組女性。
立場は違いますが、考えていることは同じ。

・女として勝ち組になること
・人生は勝つか負けるかの勝負
・負け組のままでは終わらない

では彼女らの考える勝ちとはなにか。
金、仕事、社会的な地位、恵まれた暮らし、恋、情事、見た目の美しさ、
そして、それらすべてに対する他人の羨望。

条件に結婚が入っていないところは現代的なのかな。
社会的な地位や恵まれた暮らしも夫に依存してものであっては、
女として勝ったことにはならない。自分の力で勝ち取ってこそ価値がある。

そういうところは潔くて同感できますが、最初から最後まで勝つか負けるかということしか
書いてないので、読んでるほうが疲れます。

もうひとつ彼女らがこだわるのが本物と偽物。
ブランド品から男まで偽物には価値がないということ。
では彼女たちが持っているものがすべて本物かというと、そうでもないんですよね。

ここまで勝ち負けだけを考えて生きていれば、どこかで破綻が来るのは当然だけど、
その崩壊が中途半端なところがもの足りなかったです。
もっと突き抜けた破滅を描いた小説もありますしね。
復讐もチマチマしてる(笑)

そしてラストですが、そんなところで終わっていいのか?と不満が残りました。
要するに二人とも凡人です。

続きは結末に言及しています。
テーマ : 読んだ本。    ジャンル : 本・雑誌
  1. 国内作家・あ行
  2. / トラックバック:0
  3. / コメント:0


NEW ENTRY  | BLOG TOP |  OLD ENTRY>>


プロフィール

kigi

  • Author:kigi
  • ◆メールフォームは下にあります。
    ◆TBは承認制です。

    ◆↑画像 by Riepeach(photost.jp

メールフォーム

名前:
メール:
件名:
本文:

カウンター

ブロとも申請フォーム

« 2019 10  »
SUN MON TUE WED THU FRI SAT
- - 1 2 3 4 5
6 7 8 9 10 11 12
13 14 15 16 17 18 19
20 21 22 23 24 25 26
27 28 29 30 31 - -

ブログ内検索

月別アーカイブ

10  09  08  06  04  03  02  04  03  02  12  11  10  08  07  06  05  03  02  01  11  10  09  08  07  06  05  02  01  07  06  04  03  02  02  08  07  04  03  01  12  10  09  07  05  03  02  01  12  11  10  09  02  01  12  11  10  09  07  06  05  04  03  02  01  12  11  10  09  08  07  06  05  04  03  02  01  12  11  10  09  08  07  06  05  04  03  02  01  12  11  10  09  08  07  06  05  04  03  02  01  12  11  10  09  08  07  06  05  04  03  02  01  12  11  10 

フリーエリア

Yahoo!ボットチェッカー
Googleボットチェッカー
MSNボットチェッカー