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kigi's Book Diary

本の感想ブログ

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  • 2019_11

「渚にて」 ネビル・シュート

あまりに有名な作品ですが、新訳版を読んでみました。
どこが変わっているのかよくわからなかったですが、さすがに名作です。

1964年、核戦争によって北半球は汚染されて人類は絶滅状態。
南下してくる放射能汚染を止める手段はなく、
オーストラリアでは人々が最後の日を迎えようとしていた。

パニックものではなくて、終わりの見えている日々を人はどう過ごすのかという静かな滅亡の物語。

焼け果てて廃墟になった街ではなく、
花が咲き木々が揺れ、街の風景は変わらないのに、
人だけがいないという描写がリアルで恐ろしい。

でも人類を滅亡させた核戦争が稚拙な対応と勘違いから起こったということが、一番リアルで怖いことかもしれません。

ただ小説の方はあくまでSFで、
映画で描かれていたような最後の日に向かう儚い日常の悲壮感はあまり感じられなかったですね。



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テーマ : 推理小説・ミステリー    ジャンル : 本・雑誌
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「そしてミランダを殺す」 ピーター・スワンソン

その場限りの会話。
はじめて会う人で、2度と会うこともないだろう人に、
つい本音を話してしまうことってありますよね。
まして酔っていればなおさら。

実業家のテッドはヒースロー空港のバーで、リリーという女性に声をかけられる。
搭乗待ちの時間つぶしの会話の中で、テッドは自分が抱えている悩みを話す。
それは浮気した妻のミランダを殺したいほど憎んでいること。

2度と会うことはない相手との雑談のつもりだったが
リリーはテッドの代わりに自分がミランダを殺すと提案。
再会の約束をして別れる。
誰かを殺したいと思っても実際に殺人まで行くことはまずない。
でもテッドは不思議な魅力を持つリリーに惹かれて約束の場所へ向かってしまう。

メインの登場人物はテッドと妻のミランダ、
ミランダの浮気相手のブラッド、そしてリリー。
4人が4人とも何かを企んでいるようで、さらに誰と誰が組んでいるのかわからない。
ミランダを殺すのは誰か? ミランダは殺されてしまうのか?

ただ、原題は「The Kind Worth Killing」で、実はミランダはあまり関係ない。
物語の半分はリリーの話で、
リリーは罪を犯した人間は殺されて当然だという考えを持って、
それを実行してしまう。

リリーがそんな恐ろしい考え方をするようになってしまったことには理由があって、
それはとても悲しいことなんだけど、そのために犯罪を犯しているという自覚がない。
もう少し計画性があれば…、なんて言ってはいけないんですけどね。



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「雪と毒杯」 エリス・ピーターズ

修道士カドフェルシリーズでおなじみのエリス・ピーターズのノンシリーズ。

一応、雪の山荘もの(の変形)ですが、
ガチガチの謎解きではありません。



事件の詳細、アリバイ、時系列の検証などは
きっちり書かれているので本格として問題はないのですが、
それ以外のシーンもけっこう多いです。
それがまたミスリードでもないので、途中が間延びしてる気がしますね。
どこかに「コージーっぽい」という感想があったけど、
私も同感。

裏の裏をかく基本の仕掛けは
最初は作者の設定ミスかと思ったんですけど、
ちゃんと理由があったんですね。
そういう意味では意外なトリックです。
星なら「★★★★」くらいでしょうか。

ただヒロインのスーザンのキャラクターには納得できないものがありました(^_^;)

・あらすじ
ウィーンからチューリヒへ向かっていた小型チャーター機が
スイス国境付近の山の中に不時着。
乗客7人とパイロットは積雪のために町へ降りることが出来ず、
山の上の小さなホテルに避難する。

チャーター機に乗っていたのは有名なプリマドンナ、
アントニア・バーンの関係者たち。
アントニアの最期を看取った後、ロンドンへ帰る途中で遭難した。

アントニアは多額の遺産を残して亡くなったため、
相続をめぐって関係者の間で争いが起こる。
事態収拾のため、急きょ遺言者が公開されることになったが、
それは驚くべき内容だった。

↓ネタバレ
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ミレニアム4「蜘蛛の巣を払う女」

1~3部までの作者スティーグ・ラーソンが亡くなって、
後を引き継いだダヴィド・ラーゲルクランツによる新作。

作者が変わっていることは、知らないで読んだら気付かないかもしれません。
キャラクターはきちんと引き継がれているし、
個人の問題から国際問題に絡んでいくスケールの大きなストーリーも、
ミレニアムの作風は継いでいるといえるでしょう。

でも、やっぱりもの足りない感じがありますね。
なにより、リスベットが便利な脇役になってしまったのが残念。
美しいナイフのような切れ味が薄れてしまいました。

前作の感想に、ミレニアムで一番好きなところは
登場人物たちがクレバーなところと書いたのですが、
それもちょっと違ってましたね。
先へ先へ予想を立てて考えるのではなくて、
何かが起こってから考えるという、よくあるキャラクターになってました。

1~3部では、メインになるテーマがきっちり描かれていて
そこにサイドストーリーが絡む感じだったんですが、
これはメインテーマなのかわからなかった。
NSAの問題、人工知能、アウグスト・・・、
結局一番印象に残ったのは姉妹喧嘩でした。
(アナ雪もびっくりの大ゲンカだ)

ミレニアムの先入観なしに読めば充分面白い小説だと思うので、
割り切って楽しむ方がいいですね。
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ミレニアム3部作 「ドラゴン・タトゥーの女」~スティーグ・ラーソン

第1部「ドラゴン・タトゥーの女」
第2部「火と戯れる女」
第3部「眠れる女と狂卓の騎士」

さすが世界的ベストセラー、申し分のない面白さでした。
ただし各部上下巻で全6冊、1冊でもかなり厚いのでボリュームがあります。
3巻読み終わった時は大河小説を読んだ気分になりました(^_^;)



さらに物語に入り込むまでが長いのが難点で、
特に「1」の上巻は、ほぼ登場人物紹介と物語の背景の説明。
これが長くてとても広範囲。
そんなことまで説明しなくていいんじゃないかと思うことが書かれてる。
まだ登場人物は把握してないし思い入れもないから退屈で、
実は最初に読んだときはここで挫折しました。

でもそのあたりは適度に流して(^_^;)、
下巻になると一気に謎解きが動き出して盛り上がります。

36年前に財閥の会長の孫娘が行方不明になった事件を
ジャーナリストが調査するんですが、
事件の謎はミステリーとして考えると巧妙とは言えません。
それよりも謎を突き詰めていく過程が面白い。
特に調査の協力者で天才ハッカーでもある、
リスベット・サランデルがひたすらカッコいいんですよ。



第2部は、そのリスベットが巻き込まれた殺人事件。
同時に彼女の過去の謎が明らかになっていきます。

3部もまたリスベットの過去に関係する謀略事件。
3部の上は動きが少ないからちょっとダレたシーンもあったけど、
下になると面白くなりました。

このシリーズの一番の魅力はやはりリスベット・サランデル。
とにかくとんでもなく頭がいい。
そして他人に依存しない強さがある。
それは格闘的な意味で自分を守る能力があるということ。
ただ悲鳴を上げているヒロインではないところがよかったですね。

2番目の魅力は登場人物のクレバーさ。
きちんと危機管理が出来ているところ。
こういうサスペンスものでは山場を作り出すために
主人公がわかりきった罠にハマったり、勝手に墓穴を掘ったりするものだけど、
そういうわざとらしい見せ場作りがないんですよ。
そこは本当にストレスなく読めるところでした。

でも作者はこの本の出版前に亡くなったとか。
続きが読めないのは残念ですね。

映画は見てないけど、映像化されると「見せ場作り」が始まりそうで心配ですね。




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北欧ミステリー「緑衣の女」 「湿地」アーナルデュル・インドリダソン

北欧ミステリーはなんとなく取っつきにくいイメージがありますが、
名前が覚えにくいという点を除けば、とても読みやすいミステリーです。

ミステリーの中には、時間を遡って謎を追っていくタイプの小説があります。
被害者や犯人の過去を捜査していくうちに
隠されていた意外な秘密が浮かび上がってくるという仕掛け。

このアーナルデュルの「湿地」「緑衣の女」は、そういうタイプのミステリーで、
隠されていた過去の意外性が特徴。

いきなり事件から入る導入部と、
登場人物の無駄な描写や薀蓄がないところも好きなところなんですが、
ひとつだけ不満なのは、あいかわらず刑事の家庭は破たんしていて、
娘は麻薬漬けになって社会の底辺に落ちているところ。
しかも妊娠中。
どうしてこういう設定なのかな~?
事件より娘のことが優先したりするし、ちょっと面倒だと思ってしまいました(-_-;)

・「湿地」

古いアパートで老人が撲殺されて、
死体の上に謎のメモが残されていた事件。
単純な行きずり強盗と思われた殺人事件が、被害者を調べるうちに
過去の暴力事件とアイスランド特有の生活文化による特異な背景がわかってくる。
人口33万人の国ですからね、国民みんなが、どこかでつながってしまう。

・「緑衣の女」

ゴールドタガー賞、ガラスの鍵賞受賞

開発中の住宅地で人骨が発見される。
人骨は50~70年前に埋められたものと推定され、
人物特定のため当時付近に住んでいた人々についての捜査が始まった。

並行して描かれるのは凄まじい家庭内暴力と、
結婚間近の女性の自殺の謎。
二つの家族の問題が人骨の発掘と判定によって二転三転するところが面白かったです。
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彼女たちはみな若くして死んだ

若い女性が被害者となった殺人事件10件のレポート。

タイトルは実話週刊誌のように扇情的ですが
覗き趣味のレポではなくて、事件と捜査の真面目な記録。
ヒラリーウォーがこの本を読んでミステリーの着想を得たということで、
「警察捜査小説」というジャンル誕生のきっかけとなったと言われています。

1949年に刊行された作品なので
取り上げられている事件は100年以上前のものばかりですが、
その後のミステリー小説を連想させる有名な事件が多かった。

最近は残虐な事件が増えたので、あまり驚かなくなってしまったけど、
それでもやはり現実に起こった事件だ思うと痛ましいです。

加害者は、恋人や元恋人、夫・元夫、ストーカー。
一昔前の事件とはいっても若い女性が被害者になる事件の動機は
今でも変わっていないんですね・・・
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「シンプルプラン」スコット・B. スミス

突然大金を手にした人間が堕ちていくストーリー。

ハンクと兄のジェイコブ、兄の友人ルーの3人は
森の中で墜落した飛行機を見つける。
その飛行機の中には440万ドルの現金が残されていた。

3人は現金を持ち去るが、440万ドルの出所がわからないので、
1年間は手を付けずに様子を見ることにする。

しかし借金をかかえたルーはすぐに分け前を欲しがるし、
職もなく孤独なジェイコブは実家の牧場を買い戻したいと言い出す。
地元でいきなり大金を使えば怪しまれるのは当然のこと。

家族を持つハンクは絶対に捕まるわけにはいかないので、
二人を説得するが、仲間割れが起こって破滅に向かってまっしぐら。


ふつうの人間が思いがけない事件に巻き込まれて堕ちていくストーリーは
面白かったんだけど、イマイチ消化不良で終わった感じです。

なんというか、ラストに向かって盛り上がる読者の期待を
昇華できないまま終わってしまうんですよね。

ハンクの妻のサラが、お金が手に入ったらやりたいことを書き出すメモが悲しい。
440万ドルは4億8千万円くらいらしいから、3人で分けたら1億6千万。
家を買って子供が二人を育てると考えたら、
そんなに贅沢三昧は出来ないんじゃないだろうか。

続きは反転ネタばれで↓
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