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kigi's Book Diary

本の感想ブログ

「あの日の交換日記」 辻堂ゆめ

連作短編集。
タイトルのイメージから、青春の思い出ものかと思ったけど、
8つの交換日記という仕掛けの中の謎解きでした。

「入院患者と見舞客」「教師と児童」「姉と妹」「母と息子」
「加害者と被害者」「上司と部下」「夫と妻」

それぞれの日記の中に、いろいろな秘密があって、
それが少しづつ繋がっていくストーリー。
先生のキャラクターがいいですね。
こういう文章が書けるようになりたい。

そういえば子供のころ、交換日記やってました。
ブログを書くのも交換日記みたいなものだし、
文章でのコミュニケーションもいいよね。


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「噂 殺人者のひそむ町」 レスリー・カラ

作者のデビュー作。
イギリスにもママ友の複雑な付き合いというのがあるんですね。

息子が仲間外れになること防ぐためにママ友のグループに加わろうとしたジョアンナ。
話のきっかけを作るために自分だけが知る、ある噂を話してしまう。
それは昔の幼児殺人犯のSally Macが同じ街に住んでいるということ。

思惑通りにジョアンナいろいろなはグループに招待され、
息子も友達ができたけれど、噂は独り歩きをはじめ、
魔女狩りのような犯人捜しが始まってしまう。
その後、ジョアンナのツイッターにSally Macを名乗るフォロワーが現れ、
脅すようなツイートを書き込んできた。

ここまでは面白い。
ただ、その先はちょっと強引な展開になってしまってますね。
登場人物の誰もが怪しく感じられるように
いろいろな仕掛けをしてるんだけど、それが無理やりすぎて、
挙動不審な人ばかりになってしまってる。

知り合い全員でドッキリ仕掛けてるんじゃないかと思うくらい、
みんなおかしい。
真相がわかってから、彼らが言い訳をするんだけど、
それもまた無理やり。

まあ、興味を引くようなことを話さなくてはと思って過激なことを言ってしまうのはわかるけど。


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「これほど昏い場所に」 ディーン・クーンツ



元FBI捜査官ジェーン・ホークが世界を支配しようとする陰謀と戦うシリーズ。
シリーズ物の1作目なので、そこはお間違えないように。
私は知らずに読んで、途中で終わったからショックでした。

原題は「The Silent Corner」
扉のエピグラフに書かれていた言葉の、
「本当の意味で電子網から外れて跡をたどられず
それでいて自由に動きまわりながら
インターネットを利用しつづけられる者は
"沈黙の場所 Silent Corner"にいると言われる。」

こういう始まり方だから、闇サイトを追う、
あるいはインターネットを駆使した犯罪かと思ったら、
典型的なアメリカのアクションドラマでした。

あらゆる事態を想定して戦うジェーン・ホークは、
作品中で言われてるようにイーサン・ハントの女性版。
私はサラ・コナーを思い出しましたね。

現在4作目まで刊行されていて、ドラマ化が決まっているということので、続きはドラマで見ます。
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「たたかう植物 仁義なき生存戦略」 稲垣栄洋 (ちくま新書)

本ともさんのブログで紹介されていて面白そうだったので読んでみました。
でも、植物学の本だと思って気楽に読み始めたら、
最後がSFかミステリーのようで、怖い本だった(・_・;)
植物の生態を解説した内容であることはたしかなんですが、
その未来予測がけっこう怖い。



地球上で最初に誕生した生物は、たしか植物系ですよね?
そこから長い歴史の中で、様々な敵と戦いながら進化を遂げてきた植物たち。
植物同士の闘いもあるし、自然環境、病原菌や昆虫、動物。
次々に襲い掛かる難敵難題。

そんな進化の過程がとにかく多種多様で驚き!
「植物宇宙人説」とかあったけど、それも納得してしまいますね。

最初に登場する上から下に向かって伸びていく、つる性植物なんて、
すごい発想の転換だし、
花を咲かせるという目的のために進化を繰り返して、
ついに花だけになってしまう寄生植物の合理性も驚き。

病原菌との戦いでは、病原菌の毒性と対抗するために物質を作り出すんだけど、
その中に、アントシアニンやポリフェノールなどがあって、
それは人間も大変便利に利用させていただいてる。
昆虫と戦うために作り出す殺虫成分、刺激成分も
私たちの生活に役立っているから本当にありがたい存在。
人間は植物の毒を分解できるように進化して、植物を利用、制御してきた。

でも、様々な敵を取り込み利用しながら自ら進化してきた植物たちが
人間を、人間だけを利用しようとしないなんてことがあるでしょうか・・・
私たちが気が付いていないだけかもしれませんよ((;゚д゚;)
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『M8 エムエイト』 高嶋哲夫

「M8」は、もうお分かりのようにマグニチュード8のこと。

東京の中野から新宿あたりの地下30kmで起こったM8.2の直下型地震。
そのとき何が起こるのか。
シュミレーションドラマのような臨場感があって一気読みでした。

でも現実には無名の学者の予知を信じて都知事が警戒宣言を出すなんて無理よね。
たとえ訓練の名目でも。
そういうところは都合がよすぎて、ちょっと不満。

ただ発表されたのが3.11の7年前ということで、そこはちょっと違和感がありました。
まあ仕方ないことですが。

地震は止められないけど被害は減らせる。
いろいろ備えないといけませんね。
と言いながら先延ばしになるのがダメなんだけど・・・



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「少年と犬」 馳星周

本を読んで泣いたのは久しぶり。

東北で震災に遭った犬が南を目指して旅をするうちに、
その土地土地で出会った人とのエピソードを描く連作短編集。

犬の飼い主は?
旅の目的は?
だいたい予想通りに話は進みます。
1つ1つはそれほど深い話でもないし、たしかに都合よすぎるところはあるけど、
犬好き、動物好きの人にはたまらない話。

チンピラ、窃盗団、娼婦、底辺と言える階層の人たちなのに
犬のためにはお金を惜しまないのはおかしいという感想もあるけど、
動物にはそういう力があるんですよ。
それに頭のいい犬だから、ちゃんと出会う人を選んでるとも言える。

馳星周氏は直木賞7回目の候補でやっと受賞ということだけど、
この作品が代表作ではない思う人も多いでしょう。
なぜ直木賞は代表作では取れないんでしょう?



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「じんかん」 今村翔吾

戦国三大梟雄の一人とされている松永久秀、
その三大悪行(主君殺し、将軍暗殺、大仏焼き払い)は
実は久秀が犯人ではないという視点で描かれた小説。

今年の大河ドラマは見てないし畿内の戦国史は詳しくないので、
三好家や久秀が、これほど権勢を振るっていたとは知らなかった。
もうほぼ天下取ってるじゃないですか。

三好一族については名前くらいしか知らないし、
松永久秀も”やたら裏切る人”というイメージしかなかった。
なぜもっとドラマや小説で取り上げられなかったんでしょうね。

久秀の出自は不明なので前半はフィクションなんだけど、
その部分が生き生きとして面白かったです。



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「とめどなく囁く」 桐野夏生

あの桐野作品ですから、クセがあって、かなりのイライラ本です。
でも1つ1つの出来事に緊張感があって「何かか起こりそう、次こそ何か起こる」で最後まで引っ張られてしまいます。
この辺は新聞連載ゆえの構成ですね。

ヒロイン・早樹の夫の庸介は海釣りに出掛けたまま行方不明になり、遺体が見つからないまま7年が過ぎて認定死亡。
41歳になった早樹が再婚した相手は32歳年上の会社会長の塩崎。
当然、その結婚は塩崎の家族には歓迎されない。
さらに塩崎の前妻は普通の死に方ではなかったという噂も聞こえてくる。

そこに追い打ちをかける前夫・庸介の生存説。
庸介の実母や、早樹の実父までが庸介を見たと言い出す。
はたして庸介は生きているのか?

いろんなことにおびえている早樹にイライラするけど、前妻が使っていた部屋、前妻が使っていたキッチン、前妻が揃えた食器を使う生活はストレスたまると思う。



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「夏の災厄」 篠田節子

1995年の作品。
東京のベッドタウン埼玉県昭川市で謎の集団感染が起こり、
新型日本脳炎と診断される。
しかしその日本脳炎ウイルスは自然発生とは思われない変異を遂げていた。
やがてインドネシアの島で同じ症状の集団感染が起こっていたことが判明する。


未知のウイルスの集団感染の話ですが、パニックものではないですね。
感染者や社会について書いているのではなくて
それに対する行政側の対応がメイン。
これは篠田さんご自身が市役所でそういう部署に勤務されていたということで、
ある意味、"市役所小説"とも言えるかも。
なにしろ謎を解く主人公が市の保健センターの看護師・堂元房代46歳だから、
そういうところも異色。

それにしても行政の対応遅れが25年前にこれほど正確に予想されていたのに
なんの対策もしてこなかったんですね。
対策がなかったわけじゃなくて、実行できないってことかもしれないけど。

「脳炎発生から2ヶ月が過ぎてみれば、サラリーマンは普通通りに通勤し、農業従事者は畑に出て、主婦は必要最小限の買い物をするようになった。人間の緊張感や注意力などというものはいつまでも続かないし、それ以上に生活上の必要がある。自分だけは大丈夫、そんなにひどいことにならないだろう、と楽観視して普段の生活に戻ろうとする。しかしその裏側で、どうせ人間いつかは死ぬのだ、という無力感が、毒を含んだ淡い煙のようにゆっくりと町に広がり、人の心に浸透し、内面からむしばんでいく。」



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「クスノキの番人」 東野圭吾

ごめんなさい。私には馴染めない話でした。
話の進み方がゆっくりなので読みながら寝てしまい、
読み終わるまで時間がかかりました。
クスノキの謎で引っ張るところはすごいけど、
途中でなんとなく予想がつくから、そこから先がまだ長かった。

いい話なんだけど、いい話過ぎて退屈。
でも家族って、なんで秘密ばっかりなんだろう?
「どうせわかってもらえない」「説明が面倒」そうやって隠し事をする
それこそが不幸の元なのに。
家族に隠しごとする男は信用できない!
そして、あの蝋燭は絶対あやしいと思う。


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「罪の声」 塩田 武士

35年前のグリコ森永事件をほぼ忠実にたどって、
犯人グループの特定に迫る小説。

あの事件の身代金受け渡しの指示電話で使われた子供の声。
その子供の現在を探るところから犯人に迫っていくのだけれど、
正直、犯人像には疑問。

身代金受け渡しのために寝屋川アベック襲撃事件まで起こした犯人が、
身内の子供を使うとは思えないけど。

ただこれだけ大掛かりな事件なので犯人が複数であることは納得。
でも犯行に関わった人数が多いとしたら、35年も手掛かりがないのも不思議ですね。
終結宣言後の動きが全くないので、犯人が日航123便で遭難したという説までありましたね。

時系列がややこしいので、NHKの年表がわかりやすいです。
「NHK未解決事件プロジェクト グリコ・森永事件年表」
(URL:https://www.nhk.or.jp/mikaiketsu/file001/glico-morinaga/history.html)




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「ホット・ゾーン エボラ・ウイルス制圧に命を懸けた人々」 リチャード・プレストン

雨宮町子の『たたり』の中で、ちょっと変わった女子高生が読んでいた本。
それで興味を持って20年前に読み始めたんですが前半で挫折。
今回はなんとか最後まで読みました。
ちなみに彼女が読んでいたのは他に『小説帝銀事件』『弘前大学教授夫人殺人事件』。

前半はエボラウイルスが初めて認識されるまでの経緯。
後半はレストンのサル飼育施設でエボラウイルスが蔓延した事件の顛末です。
この前半がなかなかわかりにくくて挫折しそうになるんですよ。

その後半のウイルス封じ込め作戦。これが恐ろしい。
なにしろ見えない、さらに小さい。
小文字の「i」、この上の小さな点に1億個のウイルスが取りつくことが出来るというから、
防護服や手袋に針の先ほどの穴があるだけで感染してしまう。
条件が揃えば爆発的に増殖するし、短時間で変異する。

特に現代においてウイルスが脅威になったのは、人の密集と高速移動。
都市に人が集まり、速く遠くまで行くことが可能になったため短時間で広範囲に広がってしまう。
制御するにはどうしたらいいのか?
難しそうです。


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