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kigi's Book Diary

本の感想ブログ

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「カラスの教科書」 松原始

カラスのイメージが変わる本です。



カラスといえば、
・ゴミをあさって食い散らかす
・集団で人間を威嚇
・女性や子供という弱い者を攻撃
・・・などなど悪役のイメージしかないんですが、
そんな極悪イメージと真逆の表紙がかわいかったので、つい買ってしまいました。

ゴミをあさって散らかすというのも、あくまで人間の都合で見た視点で、
カラスにすれば餌場でしかない。

動物の行動はつねに生きるためのベストの方法を選択する。

たとえば人を襲うのは雛や巣を守る時だけで、
それも充分威嚇した後の最終手段ということらしい。
しかも小心なので後ろから頭のてっぺんを突くくらい
でも人間からすると、急降下してきて突かれるだけでも恐ろしいわけで、
そんな人の都合で嫌われるカラスもいい迷惑かもしれません。

嫌われる一番の原因は真っ黒でデカいのに街中にいることが原因らしいですが、
昼行性なのになぜ黒いのかはわからないそうです。

カラスのためにも人のためにも、
ゴミをきちんと処理するなど、環境を整備することが大事ですね。
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テーマ : 最近読んだ本    ジャンル : 本・雑誌
  1. 国内作家・ま行
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「終わりなき夜に生れつく」アガサ・クリスティ

クリスティで、はじめてドラマの方が面白いと思った作品かもしれません。

ミステリーというよりサスペンス。
事件が起こるのは本当に最後の方で、
そのまますぐ謎解きになって終わる感じです。

クリスティには「ゼロ時間へ」のように、
事件に至るまでの人間関係を描いた作品もあるけど、
そういう話とも違うんですよね。
なんとなくミラーの「殺す風」に近い感じ。


あらすじは、
父親の財産を相続してアメリカ有数のお金持ちになった21歳の令嬢エリーが、
定職のない青年マイケルと出会って恋に落ち、極秘で結婚。
そこから悲劇が始まるという「まあそうなるだろうね」という話。

問題は逆玉の輿の青年マイケル。
職を転々とする自信過剰男。
冒頭40ページくらいはマイクの自分語りなんだけど、
どう読んでもダメ人間の自己弁護にしか思えない。
だからどうしてエリーがこの男と恋に落ちるのか謎。

令嬢が遊び人風の男に惚れるのは古典時代から定番のようなものだけど、
それにしても面白味のない男に思えるな・・・

ただ最後の方で明かされるエリーのある言葉は意味深。
もしかして、すべてわかっていたのかな?、と。
だとしたら、ストーリーがすべて変わってきますね。

夜ごと朝ごと
みじめに生まれつく人あり
朝ごと夜ごと
幸せとよろこびに生まれつく人あり
幸せとよろこびに生まれつく人あり
終りなき夜に生まれつく人もあり

Every Night & every Morn
Some to Misery are Born
Every Morn and every Night
Some are Born to sweet delight
Some are Born to sweet delight
Some are Born to Endless Night
テーマ : 推理小説・ミステリー    ジャンル : 本・雑誌
  1. アガサ・クリスティ
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「湖畔荘」 ケイト・モートン

昨年のミステリー系ベスト10で、海外部門の上位にランクインした作品。
上質なミステリーであると同時に、物語として完成してます。
本当に素晴らしい小説でした。

綿密に計算して張り巡らされた伏線と二転三転するミスリード、
読者の予想を次々に裏切る展開と、予想外の結末で泣かされました。
読み終わった後に、細かい伏線を確認しながら読み返したくなる作品です。


70年前、コーンウォールの湖畔荘で生後11ヶ月の男の子セオドアが行方不明になった。
近くの森や湖の捜索でも見つからず、身代金の要求もなかった。
捜査の甲斐もなく事件は未解決のまま忘れられていた。

一方、ロンドンの刑事セイディ・スパロウは担当した事件でミスを犯し
相棒から強制的に休暇を言い渡される。
祖父のいるコーンウォールに滞在していたセイディは
偶然、湖畔荘を見つけ未解決のセオドア行方不明事件を調べ始める。
------------------------------------------------------------
冒頭、セイディが朽ち果てた屋敷を探索するシーンは
まるで「レベッカ」の導入部のようで、
打ち捨てられた廃墟のイメージが過去の悲劇を連想させて物語への期待を抱かせます。

ただ、難点もありまして、
それは物語の世界に入るまでの導入部が長いこと。
前半200ページくらいが登場人物や人間関係などの説明。
しかもセオの母親エリナの子供時代まで遡るから、
どうしても冗漫な感じになって緊張感がない。

でもこの話では登場人物の性格や考え方が重要なポイントなので、
彼らの性格をつかんでおかないと事件に関係する行動が理解できない。
なのでここで挫折しないで読み進んでください。

そして、あとがきに書いてあった作者のインスタグラムの写真が素晴らしかった。
でも作者はオーストラリア出身なんですね。
ずっとイギリスの作家だと思って読んでました(^_^;)
ジェラルディン・ブルックスといい、オーストラリア作家ブームなのかな。

-------------------------------------------------------
アンソニー・エダヴェイン…湖畔荘の主人
エリナ・エダヴェイン(ドシール)…アンソニーの妻

アリス・エダヴェイン…次女(ミステリー作家)
デボラ・エダヴェイン…長女
クレメンタイン・エダヴェイン…三女
セオドア・エダヴェイン…行方不明の長男
コンスタンス・ドシール…エリナの母(当時は湖畔荘に同居)

ベンジャミン・ジェイムス・モンロー…湖畔荘の庭師
ダヴィズ・ルウェリン…湖畔荘に滞在していた作家
ローズ・ウォーターズ…セオドアの乳母
ブルーエン…事件当時のセオドアの乳母

ハワード・マン…アンソニーの親友
 
セイディ・スパロウ…ロンドン警視庁の刑事
バーティ…セイディの祖父
ルース…セイディの祖母
ルイーズ・クラーク…バーティの友人
レインズ・ドナルド…セイディの相棒の刑事

ピーター…アリスのアシスタント
ディゴリー・ブレント…アリスのミステリーに登場する探偵

マギー・ベイリー…セイディが担当した幼児置き去り事件の母親
ケイトリン・ベイリー…置き去りにされた子供
ナンシー・ベイリー…マギーの母親

シャーロット・サザランド…セイディの娘

アッシュ&ラムゼイ…ゴールデンレトリバー
アラステア・ホーカー…司書
デレク・メイトランド…記者
テーマ : 推理小説・ミステリー    ジャンル : 本・雑誌
  1. 海外ミステリー
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「屍人荘の殺人」今村昌弘

ミステリー関係のサイトを見ると必ず登場する話題の新作。
鮎川哲也賞受賞作、このミス、ミスベス、本格ミステリーベスト10、各1位。



だいたいクローズドサークルなんて、もうトリックも設定も出尽くした感じなのに、
あえて挑戦。
しかも、こんなのあり?状況(゜o゜)
でも最後はちゃんとトリックに組み込まれているはお見事でした。

さらにミステリー好きの嗜好に合わせて細かいところまで計算して書かれていて、
そういう意味では、鮎川賞に相応しい作品と言えますね。

たとえば、
・冒頭の見取り図。
 やっぱり本格物に見取り図は不可欠!
・連城三紀彦を出してくるところはあざとい。
・登場人物の名前が記号みたいだと思ったら作中でも解説されていた。

などなど・・・
いろいろな意味で挑戦した作品で楽しめました。

【】内はネタバレ
テーマ : 推理小説・ミステリー    ジャンル : 本・雑誌
  1. 国内作家・あ行
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「古書の来歴」 ジェラルディン・ブルックス

第2回「翻訳ミステリー大賞」受賞。
実在するユダヤ教の書「サラエボ・ハガター」に関する謎解き。



15世紀にスペインで作られ、サラエボ紛争で行方不明になった後、
2002年にイスラエルで発見された希少本。
その書の調査修復の過程で本の中から蝶の羽やワインの染みなどが見つかる。
それぞれの証拠からこの書がたどってきた苦難の道程を推理。

予想と違っていたのは、来歴を調査する過程が描かれるというより
弾圧や迫害の中でいかに守られてきたかをフィクションを交えて描いたものだったこと。
でもこのフィクション部分が素晴らしい。

現代の謎解きと過去のエピソードが交互に描かれているんですが、
それぞれのフィクションのストーリー部分が活き活きとして、
それだけで短編小説を読んだ気分になりました。

物語は、1940年サラエボから過去に遡って、
1894年ウィーンの反ユダヤ主義~サラエボ事件、
スペインの1492年ユダヤ人追放に至るんですが、
その間のユダヤの人々への迫害が凄まじい・・・

残念だったのは私に東欧から中東にかけての歴史の知識がないこと。
ユダヤ教、イスラム教、キリスト教に関して宗教的知識がないことでした。

イスラムの画家がキリスト教の画法でユダヤ教の書を描くことが
どれほどすごいことなのか実感としてわからない。

とはいえ、久々にずっしり重い読書で、
読み終えた時は長い旅を終えた気分になりました。

◆「サライェヴォ・ハッガーダー」
実在するユダヤ教の祭典の書。
14世紀のスペインで作られ、その後度重なるユダヤ教排斥の中で守られながら、
ボスニア紛争で行方不明になり、再発見された古書。
テーマ : 推理小説・ミステリー    ジャンル : 本・雑誌
  1. 海外ミステリー
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「殺す風」 マーガレット・ミラー

欲しくてたまらないけど、決して手に入らないもの。
それを持っているのが他人ならば見ないふりをすればいい。
でも親しい友人なら、いつも自分に足りないものを見せつけられている気分になってしまうかもしれない。

ミラー作品ではいつも書いてることですが、仕掛けはふつうなんですよ。
特別奇抜なアイデアやトリックがあるわけじゃないけど、
見せ方が上手いというか、小説として完成しているので、
1つの言葉、1つの文章が二重の意味になっていてなかなか真相を見抜けない。

この作品の中でも一応事件は起こるわけだけど、
ミステリーというより欲と破滅の物語でした。



友人の別荘に行くと言って出かけた夫がそのまま行方不明になる。
嫉妬深い妻は夫が不倫相手と一緒にいることを疑う。
その相手とは夫の友人の妻。

長い付き合いの友人たちだけど、
それぞれの配偶者を巻き込んで関係が交錯・・・

女性側の心理はなんとなくわかるけど、
男の方の心理は消えた夫の友人たちの行動も含めて謎だった。
テーマ : 推理小説・ミステリー    ジャンル : 本・雑誌
  1. マーガレット・ミラー
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「狙った獣」 マーガレット・ミラー

さすがミラーというか、
わかっていても毎回騙されてしまうのはなぜでしょうか??

考えてみると、伏線やプロットの組み立てが、
いわゆるミステリー小説とはまったく違うということのようです。
「まさかそれがヒントだったとは!」で、いつも驚くんですよね。



孤独のあまり心を病んだ女性が幸福な人々に復讐するというストーリーは、
マーガレット・ミラーのイメージ通りの怖い話です。

復讐のために彼女が使うのは電話。
標的となった人物に、知り合いを装って電話をかけ、
うっかり失言したように嘘を言って不安をあおっていく手口。

嘘だと思っても心のどこかに引っかかって、疑心暗鬼になっていく。
ネットの噂みたいですね。
テーマ : 推理小説・ミステリー    ジャンル : 本・雑誌
  1. マーガレット・ミラー
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「耳をすます壁」 マーガレット・ミラー

お見事です。
やっぱりミラーは面白い。



アメリカの中流夫人ウィルマとエイミーがメキシコへ旅に出かけた。
しかしウィルマは滞在していたホテルの窓から墜落死。
その時、エイミーは部屋にいたはずだが記憶を失っていた。
そしてエイミーはアメリカに戻った後に行方不明になる。

タイトルはホテルの部屋の中のウィルマとエイミーの会話を
掃除道具部屋に隠れていたメイドが聞いていたことから。
この盗み聞きがキーになってくるんですね。

でもとにかくメキシコのホテルがあやしすぎる。
メイドは客の服を盗むことを当然と考えているし、
支配人には裏の顔がある。
バーにはジゴロが出入りして客をカモにしている。

そしてウィルマが買ったという謎めいた銀の箱。
メキシコの独特の雰囲気がウィルマとエイミーが巻き込まれた事件をいろいろ想像させます。

途中までは結末もある程度予想して読んでいたのですが、
そこから枝葉がいろいろな所へ延びて、
最後はどこへおさまるのかわからなくなっていく。

平凡に思えた日々が崩れていく・・・、ミラー本領発揮の1作です。
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  1. マーガレット・ミラー
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